ヅヅォッ・・・・・・、ドウウン・・・・・・。 大きな音を立てて、塊がゴビに転がりました。 それはサバクオオカミの胴体部分で、側面にはぽっかりと大きな穴が開いていました。 男にとびかかった奇岩を射抜いてゴビに転がしたのは、冒頓でした。彼は大地に転がって動かなくなった奇岩を指さしながら、大声を張り上げました。「おいっ。目を大きく開けて、しっかりと見やがれ! お前らの放った矢はしっかりと効いているぞ。ほら、こいつを見ろ! 相手は不死のバケモンじゃねぇっ。射れば崩れ、切れば倒れる。獣と同じだぜっ!」「おお、そうだ!」「ああ、隊長の言うとおりだ。よく見ろ、俺たちの矢は効いているぞ」 あたかも冒頓の声が大…