庭に木を植えてから俄然来客が増えた。鳥だった。ホトトギスもカッコウも数か月前までは毎朝うるさいほどに鳴いて、自分を覚醒に誘ってくれていた。が、何時しか聞かなくなってしまった。彼らが鳴く理由がパートナーへの求愛であるならばそんな繁殖の季節は終わったのだろうか。あるいはそれは他の鳥の声に交じり目立たなくなったのかもしれない。 庭仕事の合間に何気なく空を見ると視界をさっとよぎる。それは庭に植わっているナンテンの枝を一時の休憩場所と選んだようだった。来訪者が多いので最近は300㎜レンズを付けた一眼をデッキに置いてある。狙って撮った。 植物にも動物にも自分は全くの素人で、見てもわからぬ、覚えても忘れる、…