アメリカのどこにでもいそうなちょっとお調子者である労働者のメルビンが夜の砂漠で大富豪のハワード・ヒューズを助けたことで、ハワードが亡くなった後に遺産相続の通知書を受けるといった実話を元にしているのだが、メルビンとハワードが一緒に出るシーンは冒頭の奇跡のような20分弱とラストの短い幻想シーンだけだ(考えてみれば実話としては、一般人と有名人が一緒に長くいるというシュチュエーションは現実的ではないが、映画であるがゆえの期待感というのはやっぱりあったのだけれど)。冒頭とラストに挟まれたこの映画の大半を成す中盤を流れる時間の経過は、メルビンとその妻・リンダの離婚と結婚を繰り返すジェットコースターみたいな…