Jorge Ben(1940〜) ブラジリアン・ファンクの哲人。 独学でギターを始め、ジョアン・ジルベルトのスタイルに影響を受けながらもファンクやロックといった北米音楽を吸収し、ボサノヴァには無い泥臭さやストリート感覚を備えた独自のミクスチャー・ミュージックを築き上げた。 タンバ・トリオやセルジオ・メンデスが取り上げて有名になった「マシュ・ケ・ナーダ」の作曲者。
(※ 本記事の文章は2022年11月に書かれたものです) フュージョン界の大御所ギタリスト、高中正義のライブに行ってきた。今年の公演は私が大好きな名盤「Saudade」がちょうど40周年だということもあり、この作品から沢山演奏すると聴いていただけあってめちゃ楽しみにしていた。 会場の大阪城音楽堂に入ると、これまたセットが良い。野外ということもあり既に哀愁があるのに、夏を感じさせる植物が植っていたりコンガが目立っていたりして、私は今80年代にいるのだろうか...と錯乱する。だったらもう、"私は80年代にタイムスリップしてライブを観に来たのだ"、という設定で公演に浸ってやろうかと思う。そのほうが感…