《ヴィクトリア朝③》 前回、ヴィクトリア女王は1861年の夫アルバート公の死により、以後何年も喪服を脱ごうとはしなかったことを記しました。しかし実生活ではいつも嘆き悲しんでいたばかりではなく、恐らく気晴らしに乗馬やその他の活動を少しづつ再開していた様です。次の乗馬の写真は、1868年に撮影されたもので、左で手綱を取っている男性は、女王の側使い(個人的使用人)ジョン・ブラウンという人物です。 ヴィクトリア女王とジョン・ブラウン 彼は元々はアルバート公と女王がこよなく気にいったスコットランドのバルモラル城で、二人に仕えていた屋外使用人で、女王は彼に信頼を置き、何かと世話を申し付け、その度アルバート…