(John Rawls, 1921年2月21日 - 2002年11月24日) アメリカ合衆国の哲学者。主に倫理学、政治哲学の分野で功績を残し、共同体主義に大きな影響を与えた。英語圏における正義論以降の政治哲学(規範政治理論、normative political theory)業界は「ロールズ・インダストリー」(Rawlsian industry)などとしばし呼ばれる。正義論は経済学にも大きな影響を与えており、厚生経済学においてロールズ基準と冠した概念を生み出した。
読んだ本 引用元:版元ドットコム 引用元:版元ドットコム ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー メモ 序数主義 [ordinalism] :効用が序数的かつ比較不可能であると考える立場 序数・・・順番を表す数詞 数詞・・・数を表す語。一、二、三etc. ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 経済学について少し考える時間を設けた。 といっても、自分の根本にあるのはメタ・フィジカルであり、数式を羅列して考える類いの営みではない。 物事は、例えば本質から考えるアプローチと実証的なアプローチがあり、そのバランスが…
今日読んだ本: フローベール『ブヴァールとペキュシェ』 ハン・ミファ『韓国の「街の本屋」生存探求』 仲正昌樹『人はなぜ「自由」から逃走するのか:エーリヒ・フロムとともに考える』 チャールズ・テイラー『自我の源泉』 岡本祐一郎『アメリカ現代思想の教室:リベラリズムからポスト資本主義まで』 三浦展『昼は散歩、夜は読書。』 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー メモ マルクス「存在が意識を規定する」(孫引き) 小林秀雄が語る福田恆存⇒「彼は良心を持った鳥」 アマゾンも実はオフライン書店を次々とオープンしている。 ⇒ビジネス上、実店舗も必要と判断されている証拠。 …
ジョン・ロールズ-社会正義の探究者 (中公新書 2674)作者:齋藤 純一,田中 将人中央公論新社Amazon Kindle版もあります。ジョン・ロールズ 社会正義の探究者 (中公新書)作者:齋藤純一,田中将人中央公論新社Amazon 『正義論』で知られるジョン・ロールズ(一九二一~二〇〇二)。「無知のヴェール」「重なり合うコンセンサス」などの独創的な概念を用いて、リベラル・デモクラシーの正統性を探究した。本書はロールズの生涯をたどりつつ、その思想の要点を紹介する。彼が思想とした社会とはどのようなものだったのか。また、批判にどのように応答し、後世にどのような影響を与えたか。戦争体験や信仰の影響…
昨日はクソ眠くて寝ました。無理は良くない。今週のうちに終わるのが怪しくなってきたね。 児玉聡(2010)『功利と直観 英米倫理思想史入門』勁草書房 とりあえずこの本のまとめです。本記事は「第七章 ロールズの方法論的革新」のまとめです。
(オブジェクトの一般化を考えます) 1)GISとレイヤー GISでは、全てのオブジェクトは、位置と時間データを持ちます。 オブジェクトをIDで区別すれば、次のように定義できます。 (ID、x、y、x、t) この形式のデータは、ベクトルデータと呼ばれます。 位置情報をチェスや将棋形状のタイル上の位置に変換したデータは、ラスターデータと呼ばれます。 マス目を大きくすると、精度が落ちて、1つのマス目に2つ以上のデータが乗ります。 GISでは、演算するときには、ラスターデータが好まれます。 これは、ラスターデータを使うことで、演算量が減るためです。 良く知られているラスターデータには、土地利用、標高、…
20世紀の哲学は、前例のないほどの多様性と深みを持っています。この時代には、存在論から倫理学、政治哲学に至るまで、人間の思考と存在に関する根本的な問いが提起されました。ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインからジュディス・バトラーまで、ここで紹介する10人の哲学者は、それぞれ独自の視点からこれらの問いに答えを出し、後世の哲学に大きな影響を与えています。初心者の方々にもわかりやすく、それぞれの哲学者の核心的な思想を500文字で紹介していきます。 1. ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン ウィトゲンシュタインは、言語とその意味に焦点を当てた20世紀を代表する哲学者の一人です。彼の主著『論理哲学論考』で…
Stanford Encyclopedia of Philosophy スタンフォード哲学事典 Feminist Ethics (Stanford Encyclopedia of Philosophy)仮訳します。 フェミニスト倫理学 初出 2019年5月27日(月) フェミニスト倫理学は、私たちの道徳的信念や実践(Lindemann 2005, 11)の中でジェンダーがどのように作用しているのか、また倫理理論への方法論的アプローチを「理解し、批判し、修正する」ことを目指している。より具体的には、フェミニスト倫理学者たちは、(1)ジェンダーの二元的な見方、(2)歴史的に男性に与えられてきた特権…
英米の大学生が学んでいる政治哲学史 ――三〇人の思索者の生涯と思想 グレアム・ガラード 著 ジェームズ・バーナード・マーフィー 著 神月謙一 訳 孔子、プラトン、マキャヴェッリ、ルソー、トクヴィル、マルクス、クトゥブ、アーレント、ロールズ、ヌスバウム――。本書は古代ギリシャの哲学者をはじめ、儒教、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の神学者や指導者、そして「フェミニズムの母」やエコロジストを含む近現代哲学者まで、三〇人の賢者たちの人生と思想を通史的に解説した一冊です。 人が、個人やコミュニティーとして、どうすればより良く生きられるか、普遍的な知恵を追い求めてきたのが本書が紹介する思索者たちです。 …
今回はイントロの部分である。 ------講義録始め------- 私は主任講師の松原隆一郎です。今回は「効率公正モデルから不確実性社会的規制モデル」というタイトルでお話しします。 この一連の講義では、従来の一方的な説明スタイルをやめ、視聴者が事前にテキストを読んでいるという前提で、5人のゲスト先生方との全15回にわたる対話形式の授業に変更します。 井上先生は東京大学教養学部に所属しています。ちなみに、それは私が以前勤めていた学校でもあります。 井上先生は政治哲学を専門としており、私が初めてお会いした時には政治思想に取り組んでいました。特にジョン・ロールズという政治哲学者の研究を深く追究し、そ…
ーー概要 正義とはうわべだけの理想論を振りかざし、自身の行いを正当化するという、通念的な言葉である。正義とは何か?という普遍的な問いに対し、岸田総理は「自らの職務を果たすこと」と解釈すれば、ONE PIECEでは「正義なんてのは、立場によって形を変える」という大局的な解釈を試みる者までいた。言ってしまえば、正義の形は定まっておらず、時と場合に応じて変化するもの。理想論はその正義の延長線上にもあるといえ、正義→自己主張→理想論に発展・・という段階的なアプローチを経て最終形態に移行する。その形は明確になっていない。人によっては四角形かもしれないし、台形かもしれないし、チュパカブラ形かもしれない。あ…
今回も引き続き、拙著『シン・経済学~貧困、格差および孤立の一般理論』帝京新書の販促をしよう。これまで、これとこれとこれでもすでに販促のエントリーをしている。 シン・経済学 ー貧困、格差および孤立の一般理論ー (帝京新書 004) 作者:小島寛之 帝京大学出版会 Amazon ついでながら、「早稲田大学エクステンションセンター」が提供する市民向け講座でもレクチャーをするので、先にそれをアナウンスしておく。 宇沢弘文の社会的共通資本を考える | 小島 寛之 | [公開講座] 早稲田大学エクステンションセンター レクチャーは今年の2月に3回行われる。内容の要約は以下である。 宇沢弘文は日本を代表する…
朝、パンなど。 カントをほんのすこしだけ。ゲーム。 昼、ブリの照り焼きなど。 午後はずっとバイト。ジョン・ロールズの気分。 夕方、パンなど。小休憩後、バイト。めっちゃ疲れた! 深夜、ポトフなど。ビール。 明日は広島に戻る。今、とっても不安な気持ち。お風呂入って、寝るべし。
昨今、「分断」「対立」などと称された悪意のある行為が様々行われています。9.11のテロやハマスのテロ行為そしてイスラエルの入植行為からヒラリークリントンへの反投票行為など様々です。 単純に考えると進化の過程で悪意と呼ばれる行為は少なくなっても然るべきだと感じますが現代では無くなるどころかインターネットという拡声機能を使ってますます蔓延してきているようにも思います。 本書はその分断がなぜ起こるのかを悪意という観点から紐解いていきます。 英書ではタイトルが「Sprit」とあり、そちらの方が読んでいてすんなりと受け入れられるイメージでした。最後の章にはその悪意をどのようにコントロールしてうまく付き合…
なんかこのタイミングで「2023年おすすめ本」の記事を書いたら多くの人に読んでもらえそうな流れなので、書いておきます(それぞれの本の詳細な感想や書評は各記事へのリンクをクリックしてください)。 ■今年のベスト本 今年に発売されたなかでの個人的なベスト本はポール・ケリーの『リベラリズム:リベラルな平等主義を擁護して』です。 リベラリズム: リベラルな平等主義を擁護して 作者:ポール・ケリー 新評論 Amazon davitrice.hatenadiary.jp 大晦日まで新宿ブックファーストの「名著百選 2023」フェアコーナーにわたしのコメント付きで並べられているはずなので、関東に住んでいる方…
・アメリカのテレビ局 / 『アンダーソン・クーパー360』 / 『アメリカン・モーニング』 / 『ラリー・キング・ライブ』 →CNN ・アメリカのTV局 / 本社はアトランタ / テッド・ターナーが創設 / ニュース専門 →CNN ・43歳の若さで大統領に就任 / キューバ危機 / アメリカ合衆国第35代大統領 / 1963年にダラスで暗殺される →J・F・ケネディ ・ダコタ族の言葉で「眠い人」 / 大統領選で最初に演説する地 / アメリカ合衆国中部の州 / 州都はデモイン →アイオワ州 ・コリン・パウエル / コンドリーザ・ライス / ヒラリー・クリントン / レックス・ティラーソン →アメ…
政治的リベラリズム 増補版 (単行本) 作者:ジョン・ロールズ 筑摩書房 Amazon 年明けからは分厚い本を読めるタイミングもしばらくなさそうなので、以前にほしいものリストからいただいた『政治的リベラリズム』を手に取り*1、とりあえず第二部第六章の「公共的理性の理念」のみ読んだ。今回の記事は過去の二つの記事のつづき。 davitrice.hatenadiary.jp davitrice.hatenadiary.jp ……しかし、『正義論』や「アレクサンダーとマスグレイヴへの返答」(『平等主義基本論文集』)を読んだときと同じく、相変わらずロールズの文章はまわりくどくて堅苦しい悪文で、事前に「ロ…
感情と法―現代アメリカ社会の政治的リベラリズム 作者:マーサ ヌスバウム 慶應義塾大学出版会 Amazon davitrice.hatenadiary.jp davitrice.hatenadiary.jp 前回からだいぶ間が空いたが、「恥辱感」をテーマにした4〜6章とジョン・スチュアート・ミルの自由論やジョン・ロールズの政治的リベラリズム論について再考する最終章もなんとか読み終えられたので、メモっておく*1。 ……とはいえ、「恥辱」に関するヌスバウムの議論にも「嫌悪感」についての彼女の議論にあったのと同様の問題を感じてしまったし、だんだんと飽きてきて読み進めるのが面倒になっちゃった。 これま…
youtu.be インテリ市民の皆様御機嫌よう。 さて、今までに様々なリベラリズムの思想についてお話してきましたが、今回はそれらにまつわる原典的で有名な思考実験でもある哲学用語「無知のヴェール」について解説していきたいと思います。 「無知のヴェール」とは、アメリカの政治哲学者ジョン・ロールズの著書『正義論』の中で展開された仮想的な概念のことで、現代リベラリズムを考える上での基礎的な概念の一つでもあります。ロールズはこの考え方を通して、社会における公準たる『正義』をいかにして実現するのかを考えました。 ではその『無知のヴェール』とは一体どのような概念だったのでしょうか?ロールズは著書『正義論』の…
「右翼」「左翼」という言葉は、大まかに政治的立場に表すのに便利なので、しばしば用いられている。「まるで右翼の言いぶんだ」「それでは左翼思想ではないか」などなど。とくに近頃では、相手に右翼・左翼のレッテルを貼ることで排除しようとする発言を多く見かけるようになった。言っている側は、それが相手への有効な批判になると思っているようだが、キリスト教徒やイスラム教徒に向かって「おまえはクリスチャンだ」「おまえはムスリムだ」と言ってるのと変わらないので、言われた側は「だからどうした」としか思わないだろう。ひどく不毛なやり取りをしているように見える。現代では江戸時代の切支丹のように信仰や思想を理由に火あぶりに…