[伊] Giovanni Boccaccio (1313-1375) ダンテ・アリギエーリ、フランチェスコ・ペトラルカとともに、14世紀イタリア文学の三巨星の一人であり、リナシメント(イタリア・ルネサンス)を代表する詩人、作家、思想家、モラリスト。
代表作:『デカメロン(十日物語)』(1349-1351)
以前のエントリーにも書いた気がするが、もともと英語と日本史・世界史など文系科目が得意だった。人間のタイプとしても、エヴィデンス主義の現代の医者というより人文学者寄りだと思う。医学部に進んでも、「なんでお前、文系に行かなかったんだ?」と訝しがられたこと再三である。 理由としては ・いくら文系が好きといっても、人文系のアカデミアのポストはすでに先達で埋まっており何のコネもない私が食えるわけもないこと ・実家もそこまで太くはないこと ・医学部卒業しつつ「オレじつは人文系が得意だったんです」とか言えばなんか人間として厚みが出せるんじゃないか、という下心があったから である。ウザいやつである。 もちろん…
騎士修道会(Knight Order/Military order) - Wikipedia 十字軍時代(11世紀~13世紀、イベリア半島におけるレコンキスタ完遂(1492年)を視野に入れるなら11世紀~15世紀となる)は騎士修道会の時代でもある。 聖地エルサレムの防衛とキリスト教巡礼者の保護・支援を目的として創設された中世のローマ・カトリックの修道会の事で、一般に「○○騎士団」と呼ばれることから誤解を受けやすいが、あくまで修道会の一形態であり、その成員の公的身分は修道誓願を立てた修道士であって騎士ではない。 騎士であり修道士である会員、キリスト教の教会を守護するための戦士と清貧を旨とする宗教…
これは、私が過去にやっていたブログで適当にやっていた、私の「iTunes」の中に入っている曲の中で何回もリピートしてしまうものを紹介していた書き込みコーナーに、私が過去に好きだった曲や「なぜカバーする人がいない!」と心の中で日夜嘆く曲などを書いていくコーナーとして復活してみたものです(^_^;いま、関東地方はメロンの季節ですね。それはさておき、第62回は少年隊の「デカメロン伝説」です。2020年現在、少年隊の歌は諸事情でCDショップで買えるほうのCD化と音楽配信はされていません。
Decameron 動画 YouTube https://www.youtube.com/watch?v=tctUnanAUmY 『デカメロン』、あるいは感染症によって引きこもった人々の物語(2020) 2020/03/18 note 1348年のペスト大流行の際、フィレンツェ市内の寺院で葬儀に参列した男3人と女7人の10人が禍を避けるために郊外の別荘に引きこもる。 彼らはパンフィロ、フィロストラト、ディオネオ、パンピネア、フィアンメッタ、フィロメナ、エミリア、ラウレッタ、ネイフィレ、エリッサである。退屈しのぎに、10人が10日間に亘り1人1日1話ずつ語り合うことになる。 https://no…
コロナ時代の文学の先鞭となるか 2020年刊行。筆者のパオロ・ジョルダーノは1982年のイタリア人。 もともとは物理学者であったが、2008年に上梓された『素数たちの孤独』がベストセラーとなり、以後、作家として活動している。 素数たちの孤独 (ハヤカワepi文庫) 作者:パオロ ジョルダーノ 発売日: 2017/02/28 メディア: Kindle版 本書は、2020年の2月末から3月末にかけて、新型コロナウイルスが猛威をふるったイタリア、ローマ在住であった筆者によって書かれたエッセイ集である。全126頁。27編が収録されているが、いずれも短いテキストなので、一時間程度でさっと読める。 おスス…
感染症の歴史 感染症社会経済 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 この記事には、過剰に詳細な記述が含まれているおそれがあります。百科事典に相応しくない内容の増大は歓迎されません。内容の整理をノートで検討しています。(2020年4月) この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(2020年4月) ミヒャエル・ヴォルゲムート(ドイツ語版)『死の舞踏』1493年、版画「生」に対して圧倒的勝利をかちとった「死」が踊っているすがた — 14世紀の「黒死病」の流行は全ヨーロッパに死の恐怖を引き起こした。…
ここ1ヶ月、風邪をこじらせ、不安な日々を過ごした。 ようやく恢復したかと思えば、日々の仕事に追われ、残りの時間を読書に充てる生活を続けた。 そしてまもなく、世界は新型コロナウィルスの蔓延する時代へと転じた。 このこと自体は、人類の歴史に於いて、なんら目新しいことではない。 疫病や飢饉、災害は、いつの時代にも人々の暮らしを脅かし続けてきたのである。 だが人間はおかしなもので、自分だけはそういう災禍に出くわすことはない、そう信じて暮らしている。 「デカメロン」というイタリアの物語をご存知だろうか? 14世紀の半ば、ペストの大流行のさなか、フィレンツェ近郊に寄り集まった十人の人々が、一人十話を語る、…
Stephen King's The Stand The Plague Part One 動画 YouTube https://www.youtube.com/watch?v=fX5k2hdPc10 キング 『ザ・スタンド』 ザ・スタンド (1994) THE STAND 監督 ミック・ギャリス Yahoo!映画 S・キング原作のTVミニ・シリーズ。 ある研究所から実験中のウィルスが流出。パニックの中、ゲート封鎖の命令を無視し逃げ出した門番の男によってウィルスは外の世界に洩れ出す。結果としてタンポポが種を撒くように、自らの体を媒体にウィルスを運んでしまった門番。事態を重く見た軍は、門番が最後に…
伝染病のペストというものが過去に流行った。 アルベール・カミュ作 不条理文学 疾病文学 ナチスドイツでのカミュ自身の体験、レジスタンス運動をもとにした隠喩といわれている。ペストという感染症は実際にあった。 ↓冒頭全編 toyokeizai.net ↓冒頭後編 toyokeizai.net ↓人間の反応が全くもって同じ。きっと同じように終結宣言もある。(2020年コロナ流行) www.gentosha.jp ↓サマラーゴ『白の闇』、筒井康隆『コレラ』、小松左京『復活の日』、E・A・ポー『赤死病の仮面』、マクニール『疫病と世界史』、デフォー『ペストの記憶(ペスト)』、トーマス・マン『ベニスに死す』…
La Peste [trailer] | Una serie original de Movistar+ 動画 YouTube https://www.youtube.com/watch?v=JRl6Dy7I8SA Peste ペスト (小説) ウィキペディア(Wikipedia) より 『ペスト』(仏: La Peste)は、フランスの作家・アルベール・カミュが書いた小説。 出版は1947年。1957年に44歳でノーベル文学賞を受賞したカミュの代表作の一つである。 フランツ・カフカの『変身』とともに代表的な不条理文学として知られる。カフカの『変身』は不条理が個人を襲ったことを描いたが、カミュ…
オロモウツの「この上なく神聖なる三位一体の柱」(Wikimedia) 新型肺炎ともコロナウイルス感染症とも通称される疫病が猛威をふるっている。中国ではすでに百人を超える死者が出ているという。日本はおろか、先日ついにウィーンにも上陸したという報道があったが、きょう報じられたところでは、バイエルンでも「人から人への感染」が確認されたらしい。欧州も戦々恐々である。 欧州の歴史で疫病といえば、黒死病、すなわちペストである。ボッカッチョの『デカメロン』をまず思い出すところで、難しいことはさておき、世間の非常事態を尻目に俗っぽい人間観が披瀝される談話が延々とつづくのが面白い。当時の主な治療法といえば、患者…