富士山の北西に広がる広大な原生林、青木ヶ原樹海。この場所は、ただの自然豊かな森ではない。長年にわたり、“心霊スポット”として語られ続けてきた場所だ。数多の都市伝説や恐怖体験が語られ、いまや日本のみならず世界にもその名を知られる存在となっている。 青木ヶ原樹海の都市伝説:その静寂の奥に潜む“何か” まず、多くの訪問者が口を揃えて言うのは「異様な静けさ」だ。森に一歩足を踏み入れた瞬間から、外界の音がすべて遮断されるような錯覚に陥る。鳥の声も風の音もなく、ただ自分の足音だけが微かに響く。その足音すら、苔に吸い込まれていくような感覚に包まれる。これは火山性の地質によって音の反響が抑えられていることが理…