小さな村の小高い丘の上にひっそりとお城跡があります。 そこにジロボウエンゴサクを探しに行きました。 綺麗に咲いていました。 落ちた椿の花と一緒に。 ツバキの花が落ちて、感じのいいお城の土塁。 山の傾斜を利用した土塁です。石垣はありません。 この小さなお城跡、今は訪れる人もなく静かです。 かつてどんな人たちが、どんなことをしていたのでしょう。 私は石に腰かけて耳を澄まします。 その頃の人々の賑やかな声が聞こえるような気がします。 春高楼の花の宴 巡る盃影さして 千代の松が枝分け出でし 昔の光今いずこ 栄枯盛衰