ジャズの演奏形態についてのシリーズ、今回はビッグ・バンド(Big Band)を取り上げる。 これに関しては、あらためて言葉を費やす必要はないかもしれないが、文字通り大きな楽団、多種類・多数の楽器により奏されるジャズをそう呼ぶ。 ジャズの100年強の歴史をいくつかの時代に分けたとき、その中の一つ、1930年代中頃に起こったのがスウィング・ジャズだ。 この頃は、1929年の「暗黒の火曜日」を発端とする不況がようやく終わりを告げ、社会に活気が戻り始めた時にあたり、人々はリズミカルで軽快な音楽を求めていた。 そんな希求にぴったりと合致し、ダンスホールなどを通じて瞬くうちに広くアメリカの民衆の間に浸透し…