世界は悲しいけれど幸せな一日はある アメリカ、アレクサンダー・ロックウェル監督 特に好きな映画でもないのに、どうしてもレビューしたくなる作品がたまにある。インディーズ映画「スウィート・シング」はそのような作品だった。 マサチューセッツ州で暮らす15歳の姉ビリーと11歳の弟ニコ。優しい父アダムは酒を呑むと人が変わったように横暴になる。母イヴはそんな夫に愛想をつかし、ポーという暴力的な男と暮らしていた。 父アダムがアル中の治療のため病院に強制入院させられると、ビリーとニコは母の元に身を寄せる。ところが一緒に暮らしているポーは変態男だった。 海辺でビリーとニコは少年マリクと出会い、3人は自由になれる…