一条真也です。『神智学と仏教』吉永進一著(法蔵館)を読みました。著者は1957年生まれ。京都大学理学部生物学科卒業。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。専門は近代宗教史・秘教思想史。舞鶴工業高等専門学校人文科学部門教授を退任後、龍谷大学世界仏教文化研究センター客員研究員。共編著にブログ『近代仏教スタディーズ』、ブログ『近現代日本の民間精神療法』で紹介した本があります。 本書の帯 本書の帯には「近代オカルティズムが『近代仏教』に与えたダイナミズムとは」として、「欧米の自称「仏教徒」との交流、思想的バックボーンとしての神秘思想との接触――。「合理化」「脱呪術」を重視したかつての近代仏教史が見落と…