* みささぎにかかる光りかおれたちの過去などまるでなかったみたい きみのゐる場所がわからずアンテナの不安ばかりがつのるゆうぐれ 青騎士のようだとおもう枯れ木すら戦へむかう馬のようだね かのときもおもいでならんゆうづきのかなたにわかれあるのみと識る 黒天使 うたをかぞえるつかのまの永遠なれどただ愛しくて ゆめ終わる ときを悼みてカスクール・サンドを喰らう駐車場にて ぼくがまだ若いよすがを抱きしめる 終演までのくらがりのなか いまだ知らないきみをつづる詩も赦されて生牡蠣を洗う夜 うそがまだやさしい真昼 緊縛のバニーガールをひとり眺める 死地はるか遠くにかすむ花もなし見棄つるほどの若き晩年 歌碑を読…