1:昭和59年10月〜昭和60年3月にTBS系で放送されたTVドラマ。
2:2004年8月公開の映画。
主題歌の前で流れるナレーション
この物語はある学園の荒廃に戦いを挑んだ熱血教師たちの記録である。高校ラグビー界において全く無名の弱体チームが、荒廃の中から健全な精神を培い、 わずか数年で全国優勝を成し遂げた奇跡を通じて、その原動力となった信頼と愛をあますところなくドラマ化したものである。
原作:落ちこぼれ軍団の奇跡/ 馬場信浩著(光文社・カッパノベルズ) (ISBN:4334702740)
放送期間:1984年10月6日〜1985年4月6日 全26回(スペシャル版1回)
主題歌:ヒーロー/麻倉未稀(キングレコード)
製作:大映テレビ株式会社・TBS
川浜高校ラグビー部のモデルは、荒廃していた京都市立伏見工業高校ラグビー部。全国大会で対戦する城南工業大高校は大阪工業大学高校と言われる。主題歌の前に、実際の伏見工業対大阪工大の決勝戦の映像が流れる。山口良治監督率いる伏見工業高校の挑戦はNHK「プロジェクトX」でも紹介された。
元日本代表のラガーマン、滝沢賢治は川浜市教育委員会に勤務し、少年チームでラグビーの指導に当たっていた。川浜高校校長・山城晋平に正式に依頼を受けて、体育教師として赴任し、ラグビー部監督になる。当時の川浜高校は、校内暴力が深刻化しており、器物損壊、カツアゲ、暴力など毎日起こっていた。賢治の「ここは学校じゃない…戦場だ!」という台詞が全てを物語っている。
川浜高校の番長、水原亮率いる不良グループや、地元のヤクザ・川浜乱世会にも妨害されるなど、もはやラグビー以前の問題だった。キャプテンの尾本輝政や内田勝を始めとして、全体にやる気と統率がなく、反則のレイドタックルなどをしても悪びれるというで有様あった。尾本らが卒業し、森田光男がキャプテンとなってから花園常連校の相模一高と試合をするが、実力に著しい開きが出てしまい、109対0という大敗を喫してしまう。この屈辱に部員は悔しさを感じるどころか、負けても仕方が無いという態度だった。
彼らの態度に業を煮やした賢治は、ロッカールームに部員を集め、2時間以上も部員に語りかけた。これが名シーンの一つとなる。賢治の涙の説教に発奮した森田たちは「悔しいです!」*1と身を震わせて叫び、猛練習についていく覚悟を決めた。
後に、川浜一のワル・大木大助を始め、平山誠、八木純平など、後に一流のラガーマンとして成長する部員が入部することとなる。さらに妻の節子、部員の父兄らに支えられて、賢治は指導者として大きく成長していく。
2009年に、銀座から実写とアニメを組み合わせたパチスロも登場した。
ナレーター:芥川隆行