カラスウリは、朝顔のようにつるで周りの木などに絡みついて大きくなっていく植物です。夏になると、日没後一定の暗さになった時に花を咲かせます。おそらく明るさを精度よく感知するセンサを備えているのでしょう。花が咲いているのは一夜だけで、明け方にはすぼみます。 カラスウリの白い花に蜜を吸いに来る代表的な昆虫はスズメガがです。花は筒形になっているので、スズメガが蜜を吸うために細長い口を筒の奥に入れようとすると、花粉が頭につく仕組みになっています。スズメガは頭についた花粉を別のカラスウリの花に運び、めしべに受粉させます。受粉に成功したカラスウリが秋につける実はあざやかな朱色です。 カラスウリと同じように、…