フランスの哲学者。ジャック・デリダの差延や代補の概念を技術の問題として捉え返し、独自の技術哲学を展開している。
著作 『技術と時間』(3巻まで刊行、現時点では6巻までの刊行が予告されている) 『象徴の貧困』(1,2巻) 『無信仰と不信』(1,2,3巻) 『テレビのエコーグラフィー』(ジャック・デリダとの共著)
職場の帰りにもう一度さんちかの古本市に立ち寄る。スティグレールの『象徴の貧困』を読んでいる。スティグレールの肝は過去把持にありそうだ。ようやく判ってきた気がする。 洗濯機を回す。柚子がミートソースを作ってくれたのでパスタを茹でて食べる。とてもおいしい。古本屋から『大辻清司の写真』が届く。 『レット・イット・ブリード』を聴く。やはりこれはとてもいいと思う。
朝から職人が来て檜葉の木を伐る。あとで柚子から連絡を貰ったら25000円(税別)払ったという。話が違うと思ったが払ってしまったのなら仕方がない。仕事のあとにシネ・ヌーヴォでソクーロフの『牡牛座』を見る。ころんと突き転ばされるクルプスカヤや車椅子に坐っているレーニンなど、フレームの矩形の内側で、何かが丸くかたちで充溢しようとするとき、異様な緊張感を画面が湛える。 映画にアテられたのか、駅前ですれ違った男が肩をぶつけてきたからか、帰りの電車の中でSIMカードの調子がいよいよダメになってiPhoneが使えなくなったからか、読んでいる本(スティグレールの『象徴の貧困』)の状況分析の悲惨さにやられたか、…
⚫︎下の写真は図書館で借りた本だが、今月は本を読んでいる余裕がなかったので(それは前もって分かっていたことなのだが…)、読まないでそのまま返すことになりそう。スティグレールの本はインタビューで、インタビュアーがエリー・デューリングだったから借りた。 ⚫︎さしあたって読みたい本を並べてみる。
無意識的な陽性転移は、ラカンでは愛という転移に対応する。というのも、これまでに見てきたように、愛は分析を停滞に導くものであるからである。そして、陰性転移とは、愛が逆方向に転換した攻撃性に特徴づけられていることから、それも愛という転移の一側面であると考えられる。これらの抵抗的な転移は、ともに解釈を通して愛を要求していると言えよう。無意識的な陽性転移は「いつでも全面的に解釈を受け入れます。早く解釈して下さい」といういわば誘惑の形をとった解釈の要求であり、陰性転移は「この状態を解釈しないと分析は終わることになりますよ」という脅しの形をとった解釈の要求と考えられる。 (赤坂和哉『ラカン派精神分析の治療…
復讐者マレルバ――巨大マフィアに挑んだ男 作者:ジュセッペ グラッソネッリ,カルメーロ サルド,Giuseppe Grassonelli,Carmelo Sardo 早川書房 Amazon 巨大マフィアに挑んだジュゼッペ・グラッソネッリという男の伝記。1965年生まれだからまだ57歳か58歳だが、多くの悪事をはたらき、人殺しをしたため、27歳からムショ暮らしをしている。終身刑のため、おそらくこの先もムショ暮らしが続く見込み。 マフィアのお膝元イタリアのシチリアで、子供の頃から、人のものを平気で盗んでやりたい放題だった著者。青年になるとドイツにわたり、今度はいかさまギャンブラーとしてボロ儲けする…