Nと出会ったのは、おれの人生で最も荒んでいた時期のひとつだった。 その頃のおれと来たら、出会う女の子すべてとやっていた。もちろん、友達とか、仕事の人とか、そういった人々とはしない。どんな営みにも、ルールはある。おれのそれについてのルールは厳格で、生活圏(それは、何も自宅からの物理的な距離ではなく、心理的なものだ)の被る人々とはしない、というものだった。 おれは、そのルールを、ほとんど10年ほど守っていた。例外は、2,3 あった。 そのようなルールを守りながらやりまくるというのは、もちろん、簡単ではない。おまけに、おれは、風采の上がる方ではない。どちらかというと、変な顔をしている(かつて、スティ…