イギリスの植民地であった、カリブ海で唯一石油の採れる「トリニダード・トバゴ」という小さな島国で50年ほど前に生まれた楽器。
石油採掘のためにアフリカの黒人を奴隷としてこの国に連れてきたヨーロッパの人々が、彼らが太鼓を叩くことで会話をしていると思い太鼓を取り上げるが、産油国であるこの国のどこにでも転がっているドラム缶を太鼓代わりにし、奴隷たちはオールハンドメイドで楽器に仕立ててしまった。
スティックの先にゴムが付いているものでスティールパンを叩くと、表面にいくつかあるくぼみが、そのくぼみ方によってそれぞれ違う高さの音が出る仕組みになっている。