ハケットは現在でも僕が追っている、数少ないアーティストの一人。 全9章のうち、誕生からジェネシス加入まで(1~3章)、ジェネシス期(4~6章)、その後のソロ(7~9章)。今まで聴いてきたジェネシスとソロ作品について、収録時の環境や心理状態などが詳細に書かれており、読んでから聴くと、より楽しめそうだ。 ここでは、僕が本書を読んで驚いた点や、新たな発見があった箇所を中心に書いてみたい。 ハケットの人となりについては、本書を読んで、寛容さ、オープンという表現がピッタリくるように思う。様々な人との関わりが書いてあるが、ミュージシャン(あるいは同じ業界にいる、いわゆる業界人)であるか否かを問わず、否定的…