半乾燥気候下の樹木のない草原地帯。カスピ海,アラル海の北に広がるカザフステップ(旧名キルギスステップ)を中心に,西はハンガリーのプスタ,東は天山山脈の山麓を経てモンゴル高原の草地に至る一帯が代表的で,放牧または遊牧が行われているが,黒海北岸の黒土地帯をはじめ,すでに耕地化された地域も広く,古来,文化の伝播路の一つでもあった。
現生人類と旧人類の間で交雑(交配)があったとしても、その後に旧人類に起きたことは、アメリカ大陸を「発見」したヨーロッパ人の銃と病原菌による惨禍に見舞われたアメリカ先住民にまさる悲劇だった。すなわち、「絶滅」である。 「7万年前、世界には非常に多様な形態の人類が住んでいた。その人類集団とは現生人類、ネアンデルタール人、シベリアのデニソワ人、南方に分布していたアウストラロ(南)デニソワ人、インドネシアのフローレス島で見つかったホビットである。古代DNA解析によれば、5万4000~4万9000年前頃、ネアンデルタール人と現生人類の、4万9000~4万4000年前頃、デニソワ人と現生人類の交配があった…
黒海北岸 スキタイ(scythians)、サルマタイ(sarmatians)の杖 古ノルド語の「valva」は「杖を運ぶもの」,「魔法の杖を運ぶもの」の意味があり、「valva」の別名は「多くを知るもの」を意味します。古ノルド語への分流を遡れば「ゲルマン祖語」に、さらに遡れば「インド・ヨーロッパ祖語」に至ります。「インド・ヨーロッパ祖語」では、 古ノルド語の「預言」は「見ること、観察すること」の意味であったそうです。逆に「ゲルマン祖語」の分流「古英語」では「valva」の変化した言葉が「預言者、予言する者」に変化しています。これらを観察すると「見ること、観察すること」、「多くを知るもの」から「…
はじめに 唐突だが、私はよく晴れた日の午後に哀愁を感じることがある。小学生低学年あたりからそう思いはじめた。真っ青な空や、煌々と照らされた草木、光を放たない白い月、そういったものを眺めていると、明確な理由は分からないが、物悲しくなる。それに飛行機が上空を通過する音。 成長するにつれ、その理由がなんとなく分かってきた。われわれは四季を人生に例えることがある。春は生まれてから思春期まで、夏は働き盛りの時期、秋はそろそろ前線から引退しようという時期、そして冬は老年期、というように。 1年の周期と同様に、1日の周期も人生に例えることができる。夜明け、午前、午後、日暮れ(夜)の4つに1日を分類すると、太…
「人間とは何であり、何であるべきか」、そして短期的な逆流や局地的な抵抗があったとしても、大局的に、「わたしたちはどこから来て、どこへ行くのか」という自問自答は続く。 近現代、すなわち19・20世紀を検討する前に、また18世紀を一瞥しておこう(ウィリアム・H・マクニール『戦争の世界史』を抜粋・再構成することで)。 「18世紀前半のヨーロッパは経済的好況に恵まれた。この好況は政府がとった何らかの政策によるというよりは、長年にわたって豊作が続いたことと、新大陸原産の作物 ―― なかでもトウモロコシとジャガイモ ―― がヨーロッパに普及して広く栽培されるようになったことに起因することは間違いない。だが…
2019年9月、カザフスタン中央部、ステップ地帯の真っ只中にある街カラガンダを訪問した。 この街は、前年に訪れていた前首都アルマティと現首都ヌルスルタンを南北に結ぶ鉄道や幹線道路の間(ヌルスルタンから150kmほど南東)に位置し、カザフでの人口第4位の都市。 主要な産業が石炭の採掘という場所で、その成り立ちが採掘のために、平原の上に造られた街ということらしい。当初はそんな開拓地のような場所だったと今は想像できないほど、街としてそれなりの規模の佇まいになっている。 この街のもうひとつの顔は、ロシアの宇宙船ソユーズの打ち上げがある時、ソ連時代から宇宙飛行士の滞在場所になっているという事。同国内のバ…
横浜ズーラシアで撮影しました。フクロウ二種類です。シロフクロウは北極海に浮かぶ島々や大陸部の海沿いのツンドラ地帯で繁殖し、冬には大陸部のツンドラからステップ地帯にまで南下して越冬する。 木の少ない開けた土地に棲む。食べ物はレミングや兎等の小動物である。但し、フクロウ類としては稀なことですが、明るい時間帯に活動するらしい。 雄は全身真っ白だが、雌は黒い模様があるので見分けるのは容易。日本の北海道にもたまに飛来することがあるようだ。 〇シロフクロウ 北極園周辺(ユーラシア大陸北部、北米大陸北部、グリーンランド) 〇フクロウ 日本の九州より北の日本各地に生息し、人里に近い森等にも生息している。夜行性…
旧人と新人のこの違いは、音を発する喉の構造にわずかな違いがあり、ネアンデルタール人は複雑な言葉を発することが出来なかった、と言われている。これに対して、ホモ・サピエンスは 上記にもあるように複雑な言語を発することが出来たのであり、そのことは即ち物事を順序立てて考えることが出来る脳の機能に直結している、と言うことに繋がっているのである。 そのためホモ・サピエンス達は、集団で意志の疎通がうまくできたことにより、共同作業が行われ食料の確保もうまく行えたものと思われるし、衣服などの寒冷地対応も工夫していったのであろう。 上記の論考では、ヤナRHS遺跡は3万2000年前の遺跡であると書かれているが、一説…
★Dimashゆかりの監督によるカザフスタン映画 日本に上陸 ★映画紹介(公式サイトより) ★映画館ご案内(それぞれ1週間のみの上映です) ★Dimashゆかりの監督によるカザフスタン映画 日本に上陸 Dimashの新曲 「QairanElim」ミュージックビデオ制作に関係した、Akan Satayev氏監督によるカザフスタン映画「女王トミュリス 史上最強の戦士」が日本で封切りされます。 ⭐️カザフスタン映画🎞️«Томирис»⭐️いよいよ日本でも封切られます監督は😎#Dimash の🎼QairanElim MV制作に関係したAkan Satayev氏です。#ディマシュジャパンFC @dim…
こちらでは「シロフクロウのいる動物園」「シロフクロウのいる水族館」ついて以下の目次で記載してあります。 シロフクロウのいる動物園水族館がわかる「飼育動物検索」 シロフクロウのいる動物園水族館(日動水・JAZA加盟園館) シロフクロウのいる動物園(日動水・JAZA加盟園)は、円山動物園、おびひろ動物園、釧路市動物園、弥生いこいの広場、大森山動物園、盛岡市動物公園、岩手サファリパーク、宇都宮動物園、那須どうぶつ王国、那須サファリパーク、群馬サファリパーク、大宮公園小動物園、埼玉県こども動物自然公園、東武動物公園、狭山市立智光山公園こども動物園、上野動物園、多摩動物公園、井の頭自然文化園、江戸川区自…
大学時代(1980年代)、台湾からの留学生に「ある日突然、日本が滅びたらどう思う?」と尋ねたら「嬉しい。だって我々台湾人が日本文化の継承者として急浮上する事になる訳だから」と答えられた事があります。衰退期にあったバビロン第一王朝(紀元前1900年頃~紀元前1595年)をヒッタイトが滅ぼすのに手を貸しつつ、バビロン第3王朝(1595年~1157年)を開闢してその後継者となったカッシート人の心理もまたそういうものだったのかもしれません。 テルカ(Terqa、現在のテル・アシャラ Tell Ashara) ユーフラテス川中流の右岸にあった古代(青銅器時代中期、紀元前2千年紀)の都市国家。現在のシリア…
ディマシュが様々な楽器を使い、「トルコ行進曲」をリズミカルに演奏しています。 この投稿をInstagramで見る Dimash.Japan Int’l Fan Club(@dimash.japan.international)がシェアした投稿 - 2020年 6月月14日午後4時25分PDT モーツァルトの作成したピアノソナタ第11番の第三楽章。 18世紀当時、西欧で流行していた「トルコ趣味(テュルクリ)」を取り入れて作曲されたものと言われています。 当時のトルコと言えばオスマン帝国。13世紀に建国され20世紀初頭まで続いた、トルコのオスマン家出身の皇帝(スルタン)を戴く帝国です。 全盛期は1…
もうひとつ印象深いのは、競走馬が、本部席に飛び込む直前で、慌てて騎手が止めたという出来事があった。 先頭で駆けていた競走馬が突然スピードを落とし、コースの外側に寄った。馬上の騎手は上半身を反らし、力いっぱい手綱を引いているが、馬はすぐには止まれずに、本部席に飛び込みそうな勢いだ。騎手は必死に手綱を引き、最後は、前脚を上げた状態で止まった。 近くにいた馬の関係者は、『よく止めたなあ』と、つぶやいた。疑問に思って聞いてみると、前脚が折れたかもしれないと言う。私は写真撮影に夢中になっていたが、近くの人の話では、木の枝が折れたような音が聞こえたと言う。 馬から降りた騎手に引かれて行く馬を見ると、何ごと…
またサボってしまいました。久しぶりにブログをアップします。 今回は、私の大好きな出口さんが5年前に書かれた世界史の本(世界史の入門書と言っていいと思います)を改めて読み、心に残っているポイントを備忘録的に記録したいと思います。 まずは目次から 第1章 世界史から日本史だけを切り出せるか ──ペリーが日本に来た本当の目的は?第2章 歴史は、なぜ中国で発達したのか ──始皇帝が始めた文書行政、孟子の革命思想第3章 なぜ神は生まれたのか。なぜ宗教はできたのか ──キリスト教と仏教はいかにして誕生したのか第4章 中国を理解する四つの鍵 ──中華思想、諸子百家、遊牧民対農耕民、始皇帝第5章 キリスト教と…