『ライスお替わり自由』 と、聞くと私の心はウキウキする。 それは小学生の頃の日曜日のゆっくりとした朝のような、 それとも月曜日にジャンプを買いに行くときの心境ような。 ここは下北沢、『ステーキのくいしんぼ』 私たちはかれこれ1時間くらい夕方の下北沢で、どこのお店でご飯を食べるか決めかねていた。 私たちと言うのは、隣に当時の彼女もいたからだ。 私はとにかくお腹がすいてたまらなかった、だから『ステーキのくいしんぼ』のライスお替わり自由を思い出して、彼女に『くいしんぼにしよう!』と告げたのだ。 彼女とは深い仲だ。私が大食いなのも知ってくれている。 カランコロンカラン♪と鈴がなる自動ドアが開いて、店内…