ストリンドベリ(1849−1912年) スウェーデンの小説家、劇作家。ショウペンハウアーやニーチェの影響を受け、写実主義、知性的貴族主義、神秘主義と3期にわたる変遷をたどりながら北欧独特の戯曲や小説世界を作り上げた。代表作に、第1期の戯曲『令嬢ユリエ』(1888年)、第2期の小説『大海のほとりにて』(90年)、第3期の戯曲『死の舞踏』(1901年)など。
問題1 ドイツ語では「ツム・シュヴァルツェン・フェルケル」という、かつてベルリンにあり、作家のストリンドベリや画家のムンクら芸術家・文化人たちが集い交流したことで知られる店の名を日本語では何というでしょう? 解答1 黒仔豚亭(くろこぶたてい) 問題2 タクシーの営業許可を受けず、自家用車用のナンバープレートの車でタクシー営業をすることを、日本ではそのナンバープレートの色から俗に何というでしょう? 解答2 白タク(しろタク) 問題3 「手のない時にはこれを突け」といわれる、将棋の歩の中でも1筋または9筋にある歩を特に何というでしょう? 解答3 端歩(はしふ) 問題4 作詞・作曲をする際には「さく…
1972年8月、理想社から刊行されたアトス・ヴィルターネンによるヨハン・アウグスト・ストリンドベリ(1849~1912)の評伝・翻訳は宇津井恵正。ロロロ・モノグラフィー叢書。 目次 ・流転の生涯 漂泊の宿駅(シユタツイオーン) スィリ 幸福な年月 最初の国外逃亡 帰国と孤独への帰還 二度目の国外逃亡 三度目の結婚 親和劇場(インティーマ・テアルテルン) 人物と個性 ・著作と活動 圧倒的なフィナーレに終わる青春の序曲(一八六九―七二年) ジャーナリズムと研究(一八七二―七九年) 最初の結婚と最初の国外逃亡(一八七七―九二年) 八十年代に書かれた初期のドラマ 文化史上の著作 新しき帝国 訴訟 自伝…
幻のアフリカ納豆を追え!―そして現れた〈サピエンス納豆〉― 作者:高野秀行 新潮社 Amazon 私の人生の裏で糸を引く怪しいやつがいる。それは納豆だ。 納豆の恐ろしい魔の手に私が気づいたのは、大学を卒業し、東南アジア方面へ行くようになってからだ。タイ北部のチェンマイに暮らしていたとき、国境を越えて出稼ぎに来ていたミャンマーの少数民族シャン族の人と友だちになった。……そこに遊びに行くと、茶色くて丸い、薄焼きせんべいのようなものを見せられた。匂いを嗅ぐと、まるで納豆。このせんべいを砕いてスープに入れて飲むと、納豆の味がした。 納豆はタイにもいたのだ。それからまた10年ほどが経ち、私は中国国境に近…
・ 現象としての人間 テイヤール・ド・シャルダン著作集 1 ピエール・テイヤール・ド・シャルダン [著] ; 美田稔訳 1969 みすず書房 ¥1,500 ・ 神のくに・宇宙讃歌 テイヤール・ド・シャルダン著作集 5 テイヤール・ド・シャルダン 著 ; 宇佐見英治 訳 昭43 みすず書房 ¥1,800 ・ 実存哲学 ヤスパース選集 1 カール・ヤスパース [著] ; 鈴木三郎訳 昭45 理想社 ¥3,500 ・ 聖書の非神話化批判 ヤスパース選集 7 カール・ヤスパース, ブルトマン [著] ; 西田康三訳 昭42 理想社 ¥1,500 ・ 哲学的自伝 ヤスパース選集 14 カール・ヤスパース…
「アール・デコ文学双書」の第二回配本『イット』(エリナ・グリン 松本恵子訳)を読む。「イット」の持主である男女(男は無一文から身を起こした実業家、女は没落貴族の令嬢)の恋愛をめぐる心理的駆け引きを中心にした物語。風俗はいちおう1920年代のそれだが、これといった事件が起らないのと、ジョン・ガントが嫌味な人物なので、作品としては地味な感じになっている。初版は1927年とのこと。さて、この作品は同年に映画化されているが、クララ・ボウ主演のその映画を見ると、小説とはまったく違っている。男が実業家なのはいっしょだが、彼には「イット」はない。いっぽうの女のほうは労働者階級の売子で、彼女の発散する強烈な「…