前回に引き続き書籍の内容をもとにして国家試験の問題を解説していきます。 誰も教えてくれなかった皮疹の診かた 今回は第3章の内容になります。 【問題】 以下の24時間以上持続する紅斑をみたとき、まず確認するのは何でしょう。 (108-A51) 国試問題文(抜粋) 60歳の男性.発熱と全身の皮疹を主訴に来院した.15日前に山へ山菜採りに行った.5日前から発熱があり,3日前から全身に皮疹が出現していた.体温39.5℃.右下腿には黒褐色の痂皮が付着した紅斑を認める. 【解説】 答え:薬歴 表面の変化がなく境界明瞭な紅斑なので、病変は真皮にあるようです。 この場合は蕁麻疹と中毒疹を考えます。 蕁麻疹と中…