別府湾に沿った海岸線を通るルートは昔より海につき出た岬をいくつも回り、特に仏崎の海岸は断崖絶壁が屹立する交通の難所であった。 仏崎の岬は迫る山と海に挟まれたわずかな間隙に道路と軌道が通る。国鉄線は海岸線を避けて仏崎トンネルで難関を越える。別大電車は仏崎離合所を通過する。 S44(1969)/6 日豊本線下り線の築堤から仏崎離合所で交換待ちの202と通過する164を見る。仏崎の交換はスプリングポイントでそれぞれの電車は無停車でそろりそろりとすれちがう光景も見られたと聞いたことがある。164は昭和ひと桁製の114を昭和32年密着連結器取付、総括制御に改造の際に改番、202は昭和24年製の総括制御車…