2008年のユーロカップ、スペインは順調に予選グループを一位で通過してトーナメント進出。しかし、トーナメント一回戦の相手は長年なかなか公式戦で勝てない因縁の相手イタリア。 口では「イタリアなんかに負けない」「今度こそ勝つ!」などと言っているものの、心の中では「ここまでかぁ」と大半の人が思っていたと思う。 なぜならその頃のスペインと言えば、 元来、国内にレベルの高いリーガ・エスパニョーラを擁し、ワールドカップにも1978年大会年以来連続出場を続けるなど、歴史的に世界でも強豪国の一つとみなされてきた。しかし、レベルが高く熱狂的な国内リーグを持つがゆえに、国民は地元クラブなど支持するクラブへの忠誠心…