スマートディスプレイは正式名称を「Windows Powered Smart Display」といい、2003年1月14日にマイクロソフトが提案した家庭内でのパーソナルコンピュータの使い方です。
スマートディスプレイは、Windows XP Professionalが動作しているパーソナルコンピュータに無線LANのアクセスポイント経由で接続します。そして、スマートディスプレイは接続したパーソナルコンピュータの画面を表示し、またタッチパネルを用いてパーソナルコンピュータに接続されたマウスやキーボードの代わりに操作することができるデバイスです。そのためスマートディスプレイはパーソナルコンピュータから離れた場所でも、そのコンピュータにインストールされているアプリケーションを実行することができます。そのためリビングやキッチンにいながらスマートディスプレイを使って書斎に設置されたパーソナルコンピュータを操作してインターネットをブラウズしたり、メールの読み書きを行うことができます。
スマートディスプレイは一見、単なるタッチパネル付きの液晶ディスプレイのようにも見えますが、Windows CE .NETをベースにしたOSを採用したしたれっきとしたコンピュータです。スマートディスプレイにはUSBポートが用意されており、ここにキーボードやマウスを接続することもできます。ただし、スマートディスプレイはストレージを持たないため、単体ではあらかじめインストールされているブラウザと画像ビューア以外のアプリケーションを使うことができません。また、スマートディスプレイはパーソナルコンピュータで動作しているWindows XP Professionalのリモートデスクトップ機能を使っているため、パーソナルコンピュータとスマートディスプレイを同時に利用することはできません。
2005年3月現在、スマートディスプレイは一部の在庫を除いて、製品として購入することはできません。