→スローフード
スローな生活という思想を、単にファーストフードに反対するためだけのものではなく、食卓を起点に、食と農に関する伝統技術と知識が失われないための、延いては環境にやさしい持続性のある生活を見直すための運動。その意味は言葉よりも充実な内容にこそある。
例えば、食卓にあるものがどういう過程を経てやってきたのか考える。自身で野菜をつくってみる。野菜をつくるために必要な環境―土、水、空気―を見直す。その行為のために、お金を費やすかわりに労力を費やして、喜びを見出すのがスローの発想の原点である。