事実上の内戦に陥ったスーダンからの邦人救出は、負傷者ゼロで完遂した。自衛隊機による初めての救出劇は、上手くいったと言えるだろう。憲法論議の際に自衛隊を憲法違反といっていた人たちは、今回のミッションは自衛隊以外の誰ができたというのだろうか?各国政府が在スーダン市民を事実上全て引き揚げたのは、それほど危険な状況だということだ。現にフランス人の車両が銃撃されたり、米国人には2人の犠牲者が出たりしている。 さて、外国人はいいとして、スーダンの人達はどうなるのだろう。断続的に繰り返される内戦、南スーダンの分離独立、隣国チャドとのダルフール地区を巡る紛争で、国は疲弊しきっている。人口は4,800万人ほどだ…