眼鏡堂書店の蔵書より、独断と偏見に塗れた”もっと読まれてもいい本”を紹介しつつ、全力でニッチな方向へとダッシュする【眼鏡堂書店の本棚】。 今回ご紹介するのは、残念ながら開催中止となった1月の読書会の課題図書、片山恭一の『世界の中心で愛をさけぶ』です。 世界の中心で愛をさけぶ/片山恭一 言うまでもないことですが、『セカチュー』です。 2024年にセカチューとか正気か?と思われるかもしれませんが、眼鏡堂書店は正気です。たぶん。 歴代最高売り上げ321万部を誇る怪物的なヒット作。ドラマ版ではヒロインを綾瀬はるかが、映画版では長澤まさみが演じて大変話題になりました。なにより、『セカチュー現象』と呼ばれ…