今から、12~13年前、中古CD・レコード屋へ行くのがすごく楽しみでした。 すでに廃盤になっている掘り出し物や、ふと目に留まったCDが、これを逃すともう聴くことは出来ないという思いにかられ、思わず買っていました。 新譜ではめぐりあえない演奏に会う機会が、ぐっと増えていた気がします。 つい先日、住んでいる街を散歩していて、大通りの普段気づかない場所に、中古CD屋を見つけ、入りました。店主は一人で、洋楽、邦楽、ジャズなど、まだ買い取ったばかりで、うず高く積まれたCDもありました。 クラシック音楽の棚を一通り、見たところ、知らないバリトン歌手のCDが目に留まりました。店主が一人いて、何も買わずに店を…