《前回のつづきから》 blog.railroad-traveler.info 秩父セメントは、良質な石灰石が採掘される秩父山地に近い秩父市とその近傍に拠点を構えたセメント会社です。セメントの原材料となる石灰石は、秩父山地に豊富にあり、特に現在でも採掘が行われている武甲山で取れた石灰石を、同じ秩父市内や熊谷市にある工場へ秩父鉄道を利用して輸送していました。そのルーツはED16を紹介した記事でもお話した京浜工業地帯の礎を築いた浅野総一郎や、東武鉄道の創始者である根津嘉一郎など当時の財閥が参加して設立した企業で、今日ではアサノセメント、小野田セメントが合併してできた日本セメントと経営統合し、太平洋セ…