Seleukos(紀元前305年〜紀元前64年)
アレクサンドロス大王の後継王国の一。セレウコス朝シリア王国。 ディアドコイの一人、セレウコス1世が建国。小アジア・地中海沿岸からインドとの境界に至る領土を有するヘレニズム世界の大国。 当初はセレウキアを都としたが、紀元前300年にアンティオキアを建設して首都とする。 大国ゆえ統治は難しく、ペルガモンやバクトリア、パルティアなどが分離独立して領土は縮小。また、東方に進出してきたローマの圧迫も受け、最終的にポンペイウスによって滅ぼされる。
授業では飛ばされがちなのに入試では出題される文化史、今回はギリシア編です。 その学問や信仰はヨーロッパの教養の源であり、ルネサンス以降の文化のモチーフになっています。私たちにとってもこの時代の思想は心にグサッと刺さる、普遍的な内容を含んでいます。 補足は政治史の補強になる部分が中心です。トロイア戦争やギリシア悲劇やオリンポス12神が好きな人はご自分でお調べください。 世界史B・世界史探究の教科書(実教出版、帝国書院、東京書籍、山川出版社)、資料集(帝国書院、浜島書店)、ミネルヴァ書房『大学で学ぶ西洋の歴史 古代・中世編』『論点・西洋史学』、第一学習社の倫理の資料集を参考にしています。 使用して…
文字霊日記・3356日目 アナトリコン=日出る処(ギリシャ語)=日本 ↓↑ 朝鮮半島=朝+鮮(あざ)やか? 夜明けの朝日 (朝陽・旭日・Rising Sun) 朝焼け・・・夜明け前 鮮=魚+羊= 若死・夭死・夭折 生鮮 (セイセン) 生魚・魚のなます =鱠=膾(なます・カイ・kuai) ↓↑ 寡廉鮮恥(カレンセンチ) 旗幟鮮明(キシセンメイ) 数見不鮮(サクケンフセン) 鮮血淋漓(センケツリンリ) 鮮美透涼(センビョウヨウリョウ) 巧言令色 鮮(すく)なし仁・・・? 少 名毘古那 少 彦 名命 須久奈比古 ↓↑ 『古事記』 神産巣日神(かみむすびのかみ)の子 シンサンソウジツ(ニチ)・・・日=…
(VIVANT考察) やはり気になる、バルカ共和国の名前の由来。 中央アジアと地中海沿岸に位置する北アフリカのチュニジアでは、地理的に離れすぎている。 接点がなさすぎるか。。。 カルタゴはフェニキア人が作った都市。 ハンニバルやその父ハミルカルが活躍した時代は、古代ローマの時代。 で、そのころのユーラシア大陸の中央辺りはどうだったかというと、 たしか、セレウコス朝シリアが繫栄していたんじゃなかったっけ? 第二次ポエニ戦争で敗れたハンニバルは、シリアへ亡命。 追手から逃れるも、黒海沿岸の小国で捕えられ、自決。 ちょっと、近づいてきたかな? ここから妄想。 実は、ハンニバル・バルカは死んではおらず…
策士を溺れさせる策(作者 大丁) 衛兵の亜人たちは、主君が焦れた様子でも、辛抱強く整列していた。「『七曜の戦』で、カナンの地とエルサレムが失われた。バビロンとの連絡も潰えている。更に、このアンティオキアまで、ディアボロスの手が迫ってきているという状況では……」 『勝利王セレウコス』の独り言だけが、部屋に響いている。「いまは、迂闊に動く事は出来ぬ。アンティオキアの護りを固め、周囲の情報を集めねばなるまい」 そうして配下の列のあいだを、ジェネラル級は行ったり来たりだ。「大王様はインドから動けぬとしても、ダレイオスか、アンティゴノスが、必ず救援にやってくるはずだ」 新宿駅グランドターミナルでは、『蹂…
・紀元前272年 ローマ人は、南イタリアのギリシア人都市タレントゥムを陥落させ、イタリア半島を統一した。 ・紀元前268年頃 アショーカがマウリヤ朝の君主として即位した。 ・紀元前264年 シチリア島を巡って、ローマとカルタゴの間で戦争が勃発した(第一次ポエニ戦争)。 ・紀元前241年 カルタゴからの賠償金とともに、シチリア島をローマは獲得した。 ・紀元前262年 エウメネス1世はセレウコス朝シリアから離反し、アッタロス朝ペルガモンを成立させた。 ※ペルガモンは鉱産物資源に恵まれたほか、穀物、果樹を栽培、毛織物や羊皮紙などの産業があった。ローマと結託することで存続を狙った(本村凌二 中村るい『…
・紀元前399年 アニュトス、メレトス、リュコンの3人は、国家の認める神を認めず、ダイモーンの祭りを導入して若者を堕落させているという罪状で、ソクラテスを告発した。裁判の結果、ソクラテスは死刑判決を受けた。(『ソクラテスの弁明』) ※ペロポネソス戦争において、敗戦の責任を問われたのはアルキビアデスであるが、既に死去していたため、師匠のソクラテスが理由を付けられて裁判にかけられたのだと思われる。また、30人政権を担った人物にはソクラテスのかつての弟子もおり、その政権下での混乱の責任も暗に問われたのである。ソクラテスは表向きの告発理由と、裏向きの告発理由に対して、同時に弁明することになった(木田元…
(今回は、神のみわざが、イエスがキリスト(救い主)であるのを証明している、ということについてふれたいと思います) ・ヨハネによる福音書・10章の22~26節より 『そのころ、エルサレムで宮きよめの祭が行われた(=このまつりは紀元前164年に、セレウコス朝のアンティオコス・エピファネスからエルサレム神殿を奪還し、それ以来つづけられているものです)。時は冬であった。イエスは、宮の中にあるソロモンの廊(ろう=神殿を囲っている東側の廊下)を歩いておられた。するとユダヤ人たちが、イエスを取り囲んで言った、「いつまでわたしたちを不安のままにしておくのか。あなたがキリストであるなら、そうとはっきり言っていた…
ケオースはアテーナイを盟主とするデーロス同盟に参加していました。そのためBC 431年にペロポネーソス戦争が始まると、ケオースはアテーナイに兵力を提供しました。この頃までにアテーナイは同盟諸国を自分の都合で動かせるほど強大になっていましたので、ケオースとしては提供を拒否したくても拒否出来ませんでした。BC 415年からのアテーナイによるシケリア遠征にケオースの兵が参加していることをトゥーキュディデースが記しています。 そして、隷属国として年賦金を課せられている諸国からは、エレトリア、カルキス、ステュラ、カリュストスなどエウボイア諸都市の兵、ケオス、アンドロス、テーノスなど諸島嶼の兵、ミーレート…
古代社会では、姓を持たないことが多い。 世界中の神で、姓を持つ神は、八百万の神がいる日本と古代ローマにしか存在しない。中国も神話の時代まで行くと、堯とか舜とか姓がなくなる。 古代ローマではガイウス・ユリウス・カエサルといったように氏族名、家門名があるが、こういうのは稀な例である。古代社会の一番の問題は、父親が誰かはっきりしないことなのである。 もっともここで挙げたカエサル自身が不倫の大家である。古代ローマの共和政の時代には、不倫をされたという政治家が多数出てくるが、実は不倫が噂になることが、姓が生まれる条件なのである。姓の無い社会では、不倫は噂にならず、記録されることもない。共和政時代までのロ…
中央アジアの女神ナナとは マニャ・サーディ・ネジャド https://koreascience.kr/article/JAKO201911464522150.pdf ナナはクシャン帝国の重要な守護神であり、カニシュカ皇帝(CE 127-150年頃)が崇拝した最も重要な神である。 この時代、彼女は王朝のパンテオンのトップでした。 ナナ信仰は、インド・イラン人がこの地域に到着する以前から中央アジアに存在していた可能性があり、紀元前2千年初頭のBMACの印章にナナが描かれています。 同様に、バクトリアにおけるナナ信仰は、クシャンのパンテオンにおけるナナの登場よりも2千年以上前に存在していた可能性があ…
しま:今日のテーマは「ヘレニズム時代」です。“ヘレニズム”とはドイツの歴史家ドロイゼンの造った言葉で“ギリシア風”という意味。 生徒:もしかして、ギリシア人が自分たちのことを「ヘレネス」って呼んでいたのと関係あります? しま:あります!ちなみに異民族のことはバルバロイって呼んでたよね!オリエント世界にこれからギリシアの“風”が吹き込んでくる時代…それがヘレニズムです!というわけで、今日は一人の人生を追っていくよ!その名もアレクサンドロス大王だ! 生徒:あ、なんか聞いたことあります! しま:では、前回の話に戻るけど、アテネとテーベの連合軍が、北方のマケドニアによって破られた戦いはなんだった? 生…
War and Peace and War: The Rise and Fall of Empires (English Edition)作者:Turchin, PeterPlumeAmazon イブン・ハルドゥーンの考察をまとめたあと,ターチンはアラブ民族によるイスラム帝国の興隆を扱う. 第4章 砂漠のアサビーヤ:イブン・ハルドゥーンによる歴史の鍵の発見 その3 ハルドゥーンの理論から導かれる洞察は,紀元1千年紀のローマ帝国の砂漠地帯の辺境の歴史を理解するのに役立つ. 1世紀から6世紀まで,中東の地政学的な配置は安定していた.地中海の西岸はローマ帝国およびビザンチンの領域で,ユーフラテス川流…
はじめに 『旧約聖書』(The Old Testament)あるいは『ヘブライ語聖書』と今日呼ばれるテクスト群*1。その「非神学」的な批評研究は、スピノザ(1632-1677)などの先駆的な仕事を経て、18世紀啓蒙の時代に始まったという*2。 いわゆる「モーセ五書」(創世記、出エジプト記、レビ記、民数記、申命記)――旧約聖書の冒頭を飾り、ユダヤ教においては「トーラー(律法)」と呼ばれ最重要視され、イスラム教でも啓典として扱われている――は(伝承と違って)モーセが書いているはずがない。この直観がまず、テクスト分析によって裏付けられた。じゃあ誰が、というとスピノザはエズラ記の祭司エズラを持ち出して…
生徒:先生。もうオリエント飽きてきました。一体いつまで続くんですか…。 しま:じゃあもう今日でオリエントは終わり! 生徒:やった!気合入れて頑張ります!!! しま:さて前回、アレクサンドロス大王というとんでもない人物がやってきて、アケメネス朝が滅ぼされました…ってところまでやったね?実はこのアレクサンドロス、この後わりとすぐに死んじゃって、アジアの領土にはギリシア系のセレウコス朝シリアという国ができるんだ! 生徒:なるほど。つまり、アレクサンドロス大王の部下のセレウコスさんが建てた国というわけですね。 しま:その通り。それで、このセレウコス朝シリア[前312年~前63年]からほぼ同時期に2つの…
5月7(日)復活節第5主日礼拝(10:30開始) (注)讃美歌奏楽はインターネットでHさんが検索してくれました。 ⓵ みなさん、おはようございます。今から礼拝を始めます。しばらく黙祷しま しょう(各自黙祷)。 ② 招きの言葉 「主をたたえよ、日々、わたしたちを担い、救われる神を。 この神はわたしたちの神、救いの御業の神。主、死から 解き放つ神」。 (詩編68:20-21) ③ 讃美歌 3(扉を開きて) http://www.its.rgr.jp/data/sanbika21/Lyric/21-003.htm ④ 主の祈り (讃美歌93-5A)を祈りましょう(各自祈る)。 ⑤ 交 読 文 詩編1…