第1章 大切なのは、「何者でもない自分」を受け入れて、楽しむこと 定年までのファーストステージで、一定の経済的基盤を築いた人なら、人間関係、経済面でそれなりの苦戦は強いられたとしても、セカンドステージ、70代、80代でも苦戦の程度はある意味で限定的といっていいかもしれません。 しかし、生きていくために、70代、80代はおろか、その後も可能な限り働かなければならない人もいます。 最近、『交通誘導員ヨレヨレ日記』(三五館シンシャ刊)という本を読みました。 ベストセラーになっていると聞きました。 著者は、バブル期には小さな会社を経営していた人です。 絶頂期には一般サラリーマンの数倍の収入があり、リッ…