能登半島地震の被災者に住宅再建の新たな選択肢にしてもらおうと、3Dプリンターを使った住宅の建設が、石川県珠洲(すず)市で始まった。新築で550万円(税抜き)と比較的安価で、工期は6日間ほど。鉄筋コンクリート製で地震にも強い。9月から被災者を対象とした無料の体験宿泊を予定している。(岩本雅子) ◆強度は十分、ウクライナの復興住宅にも 穏やかな海が一望できる珠洲市上戸町のホテル「notonowa(のとのわ)」の敷地内に、厚さ30センチの白い壁が何枚も運び込まれた。側面は菓子のミルフィーユのように波打っている。3Dプリンターが設計データを読み込み、ロボットアームでモルタルを重ねて作られたパーツだ。ホ…