ここ最近読んだものについて感想を書き留めておく(どんどん物忘れが酷くなって読んだものを片っ端から忘れてしまうので)。 * * * 東浩紀がやっていた『思想地図β』の2011年春号に掲載されている菊地成孔と佐々木敦と渋谷慶一郎の座談会「テクノロジーと消費のダンス」を読み返す。 菊地はこの中でポップアナリーゼの必要性とそれが音楽の聴き方にもたらす変革性みたいなことを熱心に主張しているのだが、佐々木と渋谷はどうも懐疑的なスタンスを保っている。東浩紀も途中で口をはさんできて、ポップアナリーゼは80~90年代に構造主義がもたらした袋小路を音楽批評で再生産するだけに終わるのではないかとの見解を表明している…