遠方から家にお客が来る場合、最近はホテルに泊まってもらったりする人もいる。親族でもそうする場合もあり、昔とはずいぶん変わってしまった。 これは住宅事情もさることながら、おそらく私たちの住まいのスタイルや他者との関係が、以前とは変わってしまったことが要因だと思う。 広い家には座敷があって、座布団が何枚もあった。今では家族中心の普段使いのリビング重視で、客間などない家がほとんどだ。 昭和の時代には自宅に親類や友人、それに近所の人たちが集うのは当たり前で、家には客間というものがあった。 何しろ結婚式まで家でしたというのだから。 わが家には友人が宿泊を前提に年に何度かやって来る。そんな時は客間などない…