「研修医」を扱った作品の第三弾は、午鳥志季『それでも、医者は甦る-研修医志葉一樹の手術カルテ-』(メディアワークス文庫、2020年)です。研修医が一人前の外科医になるためには、通常、長い歳月をかけての努力、研修、現場での経験が必要になります。「上級医から罵倒混じりの教えを受け、何度も失敗しては修正することを繰り返し、寝食を忘れて手術に明け暮れてようやく、外科医は一人前になる」わけです。しかし、本書では、かなりいい加減な心の持ち主である研修医志葉一樹が、ある難病の患者・湊遥(17歳)を絶対救いたいという思いから、手術を担当して成功させるという「奇跡」を起こします… …。 [おもしろさ] 「冷笑は…