樹齢1500年を超える 薄墨桜 昼間にしか行ったことないだけど 夜間は観光客もいないし ふんとに神秘的ら 子供のころは こんなふうに公園にはなっていなくて ただ桜があるだけの場所でした オラはこの木に登ったこともある 今は近づけないように柵がされ 大地に着地していた枝は補強されて 本当に丁寧に お世話されている 作家の宇野千代さん(1897―1996)が愛し作品にしたためた 「薄墨の桜」 樹齢1200年、幹の回り11メートル余、万朶に咲いた薄墨の桜は、 天空に広がりみごとというより他なかった。 20年ぶりに蘇った名木は波瀾の人生を歩んだ料亭の女将と、 美貌の養女とその恋人との複雑な人間模様を、…