// リンク 「白い病」は、カレル・チャペックが1937年に発表した戯曲である。これまでに二度翻訳出版されていて、今回が三度目の翻訳となる。訳者の阿部賢一さんが、緊急事態宣言が発令された2020年4月7日に訳し始め、noteで少しずつ公開していたものを岩波文庫から刊行したものである。刊行にあたって、付録(「前書き」と「作者による解題」)と役者による解説が追加されている。 阿部さんが本書を訳出した理由はさまざまあると思うが、やはり大きいのは現在も世界中でパンデミックを起こしている新型コロナウィルス感染症の存在だろう。翻訳の動機や作品への思いなどについては、朝日新聞のwebサイト「好書好日」に掲載…