【tarot card】78枚で一組を形成する占い用のカード。タロー(カード)。
起源は明らかではないが、13,4世紀ヨーロッパというのが大凡の定説。元々は賭博などのゲーム用に使われていたらしい。
22枚の大アルカナと56枚の小アルカナから構成されており、小アルカナ56枚から4枚のペイジを抜き取りジョーカー(タロットの愚者に相当)を加えると、プレイングカード(トランプ)と同じ構成になる。
(以下はやや特殊な話)
「タロット」と、ユダヤ教神秘主義のカバラで扱われる図像「生命の木」を結び付けたのは、魔術師エリファス・レヴィが最初とされるが、両者が同じひとつの起源から派生したと考えるのは事実上困難。早い話、両者の関連性は後付けである。
黄金の夜明けから派生した近〜現代西洋魔術では、大アルカナは生命の木における22の「パス*1」に、小アルカナは「セフィロト *2」に関連づけられる。ただし、この内容は、ヨーロッパで一般的らしい「フレンチ・メゾッド*3の照応とは異なる。
などが挙げられるが、現在も続々と新作が生まれ続けている。
トラディショナルな「マルセイユ系*4、モダンな「ライダー=ウェイト系」のいずれかに属するものが多い。