イヴ・タンギー Yves Tanguy(1900-1955)
画家。
イヴ・タンギー ( Yves Tanguy : 1900 - 55 ) 「反頭脳 Vol.II - 巨人のための真夜中 C」 1949年作 銅版画+ポショワール [ Size : 9.6 x 6.8 cm, Ed.200, Wittrock 17C ]
イヴ・タンギー ( Yves Tanguy : 1900 - 55 ) 「反頭脳 Vol.II - 巨人のための真夜中 A」 1949年作 銅版画+ポショワール [ Size : 9.6 x 6.8 cm, Ed.200, Wittrock 17A ]
長尾天A5判上製/336頁(+別丁図版8頁)/定価=5000円+税ISBN978−4−8010−0075−9 C0071装幀者=齋藤久美子シュルレアリスムの極限へ。我々をたえず読解へと誘いながらも、けっして語りえない領域を指し示すに留まるイヴ・タンギーのイメージ。デ・キリコの形而上絵画,シュルレアリスムの方法論,心霊学との構造的類似,バイオモーフィズムの潮流,エスと集合的無意識,そして2番目のパートナーであるケイ・セージ……タンギーを取り巻く様々なコンテクストを通して,〈語りえないイメージ〉の構造を説き明かす。【目次】序論 アーチの増殖第1章 生涯,作品,先行研究第2章 イメージの領域第3章 …
2024年9月 黒猫のニャオ君が、麦わら帽子を被った写真が送られてきた。 コメントとして「タンギー爺さんみたい」となっている。 「タンギー爺さん」誰??? 聞いたことはあるが、思い出せない。 写真を見ていて、ふと思い出した。 ゴッホが描いた作品で、帽子を被ったお爺さんの作品に雰囲気が似ているのを思い出した。 ネットで、「タンギー爺さん」を調べたら、ゴッホの作品の中にあった。 m40年以上前に後期印象派の作風が好きで、画集を買った内の一人の作品だった。 フィンセント・ファン・ゴッホの名前は、辛うじて憶えている。 写真を見直してみると「タンギー爺さん」に見える。 麦わら帽子を被った写真 もう一枚の…
日曜日には竹橋の東京国立近代美術館で行われている「所蔵作品展 MOMATコレクション(2024.9.3–12.22)」を見に行ってました。とはいえこの「MOMATコレクション」、特別展とかそういうのではなく、東京国立近代美術館所蔵の作品をテーマ性を打ち出して展示した小企画で、いわば作品替えした常設展みたいなものなんですね。 そのため観覧料は常設展と同じ500円、こんな大変お安い料金で素晴らしいアートの数々を見ることができるのですよ。きょうび500円で2時間余りもたっぷり楽しめるレジャーなんてそうそうないですよ?しかも端から端まで全てハイクオリティなんですよ?だからこの記事を読んだあなたもこの「…
東京国立近代美術館へ。 美術館の建物は石橋正二郎が建設して寄贈した。設計は谷口吉郎。 9月28日に谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館を訪れた時のブログ 企画展「ハニワと土偶の近代」 出品作品リスト https://www.momat.go.jp/wp-content/uploads/2024/10/560-list-J_E.pdf 戦後、岡本太郎やイサム・ノグチによって、それまで考古学の資料として扱われていた出土遺物の美的な価値が「発見」され、「芸術」とみなされる様になった。 ハニワと土偶は、出土品を克明に描いた明治時代のスケッチからマンガまで、幅広い時代とジャンルに広がる。 この展覧会は美術を中…
アカデミックであることが至上主義だった画壇の当時、確かにゴッホの画風は受け入れられることは難しかったのかもしれない。その葛藤やもどかしさや悔しさがジワジワと心の底まで侵蝕するように丁寧に語られるのは読んでいてしんどくなる。 自分の作品が売れず認められない苦痛は片手間とはいえモノを作って売る者として身につまされる。 だからこそ、アルルで何かを掴んで狂ったように絵を描くことに没頭する描写や浮世絵との出会いなどには心躍る。タンギー爺さんの肖像の背景には浮世絵が並ぶ。世間ではゴッホの創作とされるが作中では林忠正の画廊が貸したことになっているが真偽はよくわからない。 自分が死ぬことが弟テオと奥さんヨーに…
【宜蘭振拓株式會社 花蓮港稲住工場(現、花蓮文化創意産業園区)】 1913年、「宜蘭振拓株式會社」が当時の花蓮港廳(県庁に該当します)より1520坪の土地を借り受け、「花蓮港稲住工場」を設立しました。当時は,「紅酒」、「米酒」などを製造していました。 しかし、1944年,第二次大戰末期,連合国による台湾本土への空爆が始まり、花蓮駐屯の日本軍は、この工場の屋根の上に高射砲を設置し、アメリカ軍の艦載機、爆撃機向けて攻撃をしていましたが、敵機のはるか下の方で爆発している様な状態で、一発も命中しなかったそうです。逆に、敵機から見れば攻撃目標を誤ることなく爆撃でき、結局、全体の三分之二が破壊されました。…
真面目に徳を積む 真面目に 真摯に徳を積む 未来を明るく照らし はみ出ても徳を積め、 人が愛してくれる人になる 損をしてもピュアでいられたら 自分も喜ぶ アフリカ タンギー
『現代の美術 art now1先駆者たち』、中原佑介「3 夢と幻想」。《 しかしながら非現実的あるいは幻想的なイメージは例外的なもの、特殊なものとして美術史の片隅に追いやられてきたのだった。そして今世紀になって、初めて夢や幻想の織りなす世界が美術の主流のひとつとして大きくクローズ・アップされるに至ったのである。 》58頁《 世紀末にヨーロッパを風靡したアール・ヌーボ-が、生活環境の人工化──つまり反自然化の深まりにともなって失われてゆく自然を、渦巻く植物模様という幻想的なフォルムによって都市生活の中へもちこんだように、幻想絵画も人間にとってなにかある本質的なものが遠ざかってゆくという喪失感に根…
Whisperを用いた3つのシステムづくり この3日間Whisperを活用して何か新しいシステムを構築できないかと考え、3つのシステムを作成した。 1. 録音音声の認識システム 最初のシステムは、録音した音声をWhisperで認識できるようにしたものだ。これはシステムというよりも、Whisperのデフォルト機能に多少コードを足しただけのものに過ぎないが、私が理事を務めるNPOの代表が本を書く際に役立てられるのではないかと考え、少しコードや編集方法をブラッシュアップしてみた。 今回のNPOの代表が本を書くという話題に限らず、文章や本の書き方自体が変化するのではないかと考えている。 最近では、私自…
最近ちらほら読むようになった「もっと知りたい」シリーズ 筆者の長尾天については、以前長尾天『イヴ・タンギー―アーチの増殖』 - logical cypher scape2を読んだことがあったが、その後、キリコについても著作を出していたようだ。今、上の記事を確認したら、タンギー本でもキリコに1章割いていたのだな。 この本では「神の死」と「父の死」を軸にしながら、キリコの絵を読み解いていっている。 「神の死」はむろんニーチェからの影響のこと、そして、キリコは10代の頃に父親を亡くしており、そのことも度々作品に現れている、という。 主には、この絵に描かれているこれは○○の象徴で~みたいな感じで絵の読…
「原田マハさん、次は何を読もうかな」と思っていたら、 テレビ 『博士ちゃん~幻の葛飾北斎 大捜査スペシャル』 で 芦田愛菜ちゃんがこんな話をしていた。 「林忠正さんは、浮世絵を海外に大量に売りさばいたことから、日本ではずっと国賊扱いされていたみたいなんですけれど、『たゆたえども沈まず』という本を読んで林さんのイメージが変わりました」 『たゆたえども沈まず』は原田マハさんが、パリに渡り画商として奮闘する林忠正を描いた作品らしいことがわかった。 早速、読了 誰も知らない、ゴッホの真実。 天才画家フィンセント・ファン・ゴッホと、商才溢れる日本人画商・林忠正。 二人の出会いが〈世界を変える一枚〉を生ん…
【製造元】西田酒造店/青森県【精米歩合】50%【スペック】純米大吟醸【原料米】楽風舞 好き度:★★★★☆(5つ星満点)安定の田酒。おいしい。 こちら、田酒といづみ橋のコレボレーションなのです。お互いの酒造好適米をトレードして作ったという企画。両ボトルとも名画があしらわれており、田酒のラベルはゴッホ作の「タンギー爺さん」
描かれたイメージが無根拠に散乱しているのではなくとりあえず3次元的な空間に立脚していることを最も手軽に表現したいとき、ひとは手始めに線を一本引いてそれを「地平線」だということにするだろう、というような意味のことを含めた魅力的な文章を鈴木雅雄がイヴ・タンギーの絵についてどこかでかいていたと思う(3冊のマンガ論本のたぶんどれかで)。紙面をざっくりと分割してみせる一本の横線は、そこに描かれたイメージに対してたしかに最低限の保証というか、たやすく地平線/水平線だと無理矢理納得させられるやりかたの魔力がある。
こちらは2022年9月に公開された動画『泉 / Fontaine』についての記事です。 公開直後に書いたのですが、何となく悩んで下書きに入れたままになっていました。 折角見つけたので公開します。 ----------------------------------------------------------------------------------- 読谷あかねです。 先日Neft64 様のチャンネルで動画が公開されました。 大変恐れ多い話なのですが、ここらで一つ容赦なく殴られる経験をしておきたいと思い勢いで応募しました。 あまりベラベラと喋るものではないかもしれませんが、コンセプト…
この記事では、情熱的な画家「フィンセント・ファン・ゴッホ」の一生について、子ども時代から晩年、そして亡くなった後に名声を得るまでの経緯を詳細にご紹介します。 フィンセント・ファン・ゴッホ:短くも輝かしい画家生活 フィンセント・ファン・ゴッホは19世紀後半に活躍したオランダ出身の画家で、特に「ひまわり」の油彩画で知られています。彼はフェルメールやダ・ヴィンチ、ピカソなどと同じく、日本でも非常に人気の高いアーティストの一人です。日本国内では定期的に彼の作品展が開催され、数十万人もの観客が訪れます。 フィンセント・ファン・ゴッホの人生は37年と短く、画家としてのキャリアも10年間にすぎませんでした。…
せっかくのゴールデンウィークなので、どこかに行こうと思ったのですが・・・どうせ混んでいるので近場にしようと思ってあれこれ考えたのですけど・・・結局、いつも通りに展覧会を観に行くことにしました。で、展覧会の情報を調べたら・・・開催したばかりの東京都美術館の「デ・キリコ展」が目にとまりました。 どうせゴールデンウィーク中だとチケットは簡単にとれないだろうと思っていたら、ネットであっさり日時指定券が取れてしまいました。 さらに、美術館に行ったら、意外と会場も空いていて拍子抜けしました。もっとも、上野公園は動物園などへ行く子供連れで大混雑・・・ということで、思っていたほどキリコは人気が無いみたいです。…