炭酸脱水酵素の働きを阻害する作用があります。炭酸脱水酵素とは、腎臓、脳、目など体のあちこちに存在する酵素の一種で、水分と炭酸ガスの反応にかかわっています。このお薬は、その酵素を抑制することで、次のような働きをします。
利尿作用..腎臓に存在する炭酸脱水酵素の働きを阻害して、塩分とともに水分を尿に排出します。ただ、利尿薬としては作用が弱いので、浮腫(むくみ)の治療に用いることは少ないです。
眼圧低下作用..房水の産生を減らして、眼圧を下げます。緑内障に有効です。
抗てんかん作用..神経組織に存在する炭酸脱水酵素を抑えることで、間接的に脳の異常な興奮をしずめます。
その他の作用..利尿作用により、メニエル病や月経前緊張症の症状をやわらげます。そのほか、呼吸性アシドーシスや睡眠時無呼吸に効果があるとされます。
高山病の症状を緩和するので、高地に旅行する際に処方してもらったりします。