回路素子の一つ。Diode
整流作用を持つものが一般的であるが、整流以外の応用も多数存在する。
もとは二極真空管を指す。"Di"は2、"-ode"は真空管に良く使われる接尾語*1。
転じて、二端子の半導体を指す言葉としてよく使われる*2。ただし、何がダイオードで何がダイオードではないかというのはなかなか説明が面倒。
広く使われている素子で、P型半導体とN型半導体の接合面を持った素子。この接合面の特性としてPからNへは電流が流れるが、反対方向には流れないという重要な性質がある。これを利用した整流回路、検波回路は広く使われている。
PN接合のかわりに半導体と金属の接合を利用したダイオード。逆方向のリークが発生しやすいが、順方向電圧が小さく、小電圧での損失が小さいという特性がある。
ショットキー・バリア・ダイオードの接合面が点になったような構造のダイオード。古典的な素子で、物理的な安定性に欠けるのが最大の欠点だが、接合容量が極めて小さいので高周波動作を目的として使われる。
P型半導体とN型半導体の間にドープしていない半導体層を挟んだもの。フォトダイオードによくつかわれる。また、電力用の高耐圧ダイオードにも用いられる。