アメリカのSF作家。Daniel Keyes。
1927年ニューヨーク生まれ。小説「アルジャーノンに花束を」を1959年に中編小説として、また1966年に長編小説として改作して発表、ロングセラーとなる。その他、代表的な著作に「五番目のサリー」「24人のビリー・ミリガン」「眠り姫」など。
2014年6月15日、死去。86歳。
アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)
タッチ (ダニエル・キイス文庫 15)
五番目のサリー〈上〉 (ダニエル・キイス文庫)
五番目のサリー〈下〉 (ダニエル・キイス文庫)
24人のビリー・ミリガン〈上〉 (ダニエル・キイス文庫)
24人のビリー・ミリガン〈下〉 (ダニエル・キイス文庫)
眠り姫〈上〉 (ダニエル・キイス文庫)
眠り姫〈下〉 (ダニエル・キイス文庫)
ビリー・ミリガンと23の棺〈上〉 (ダニエル・キイス文庫)
ビリー・ミリガンと23の棺〈下〉 (ダニエル・キイス文庫)
リスト::SF作家
先日『「ミステリと言う勿れ」と「水曜日が消えた」』で多重人格について書いた際、「24人のビリー・ミリガン」の著者 ダニエル・キイスの名を出した。 ダニエル・キイスはこれも有名だけれど、彼の代表作といえばやはり「アルジャーノンに花束を」でしょう。 これも昔、ビリーミリガンと同じく夢中で読んだものです。 主人公は32歳の男性。知的障害で6才児程度の知能しかない。ある時彼は臨床試験の脳手術を行ない、IQ180以上の天才的頭脳の持ち主になって人生が激変するのだけれど…。 ちなみにアルジャーノンというのはハツカネズミの名前で、この脳手術の実験で天才ネズミになった。 「アルジャーノンに花束を」は日本でも2…
ひらがなばかりで誤字交じりの文章で綴られる「けえかほおこく1」から始まる作品 「アルジャーノンに花束を」 読み始める前から大まかなストーリーは知っていました。読みました。 あっ、泣く。このまま読み進めたら泣く。そして文字から目を離しても、じわじわと目にたまっていく涙、こぼれ落ちました。 当たり前ですが、ストーリーを知っていることと、実際に読むことは全然違いますね。 今回読んだのはこちら↓ アルジャーノンに花束を〔新版〕 作者:ダニエル キイス 早川書房 Amazon 「アルジャーノンに花束を」[新版] 作者ダニエル・キイス 訳者小尾芙佐 早川書房 こちらはアメリカ合衆国の作家ダニエル・キイスに…
荻原規子のRDGレッドデータガールが好きだ。 アニメは20回以上は回ったし、原作は全巻読破した。 自信を持ってRDGのことは語れると思いたい。 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a; b[a]=b[a]||function(){arguments.currentScript=c.currentScript ||c.scripts[c.scripts.length-2];(b[a].q=b[a].q||[]).push(arguments)}; c.getElementById(a)||(d=c.createElement(f),…
こんにちは。 このところ、思い出すのはこの本。【アルジャーノンに花束を】。 今回、改めて調べて、1959年に中編として発表され、1966年に長編として発表されていたことを知りました。私はたしか大学生の頃に読んだ気がしますが、実はそのときは、こんなに古いSFだとは思いませんでした。新鮮な衝撃を受けたのを憶えています。1960年代のSFといえば、大掛かりなマシンがでてきたり、時間のパラドクスがあったり、宇宙船や宇宙人が出てきたりと「荒唐無稽で大袈裟な話」が多かったわけですが、そんな中「ひとりの人間が人為的な操作で変容する話」は珍しかったようです。いってみればジャンルを確立し、アメリカではいくつか賞…
30年前に手にした本 こんにちは。NANDEMO編集部 あまたつです! みなさんは、自分の子供にぜひ最初に読んでほしい本ってなんでしょう。 自分が読んだたくさん本の中から、一冊だけ自分の子供に手渡したい本。 私にとってそれはこの『アルジャーノンに花束を』です。 この先品が発表されたのは、50年以上前になります。何度も映画化され、日本でも2002年にテレビドラマ化された程、世界中に愛されている作品です。 私はこの作品に30年前に出会い、それから数々の本と出会いましたが、未だに私の感動ランキングの一位に君臨しています。 コロナで暇になり、また読み返して号泣しました。まだ読んだことのない人は是非読ん…
お題「我が家の本棚」 「アルジャーノンに花束を」ダニエル・キイス 内容説明32歳になっても幼児なみの知能しかないチャーリイ・ゴードン。そんな彼に夢のような話が舞いこんだ。大学の先生が頭をよくしてくれるというのだ。これにとびついた彼は、白ネズミのアルジャーノンを競争相手に検査を受ける。やがて手術によりチャーリイの知能は向上していく…天才に変貌した青年が愛や憎しみ、喜びや孤独を通して知る人の心の真実とは?全世界が涙した不朽の名作。著者追悼の訳者あとがきを付した新版。 著者等紹介キイス,ダニエル[キイス,ダニエル] [Keyes,Daniel]1927年ニューヨーク生まれ。ブルックリン・カレッジで心…
はじめに 今回は『アルジャーノンに花束を』を読み、解釈したことをまとめます。ネタバレありです。 あらすじ 物語は、知的障害者であるチャーリイが知能レベルを高める手術を受けるところから始まる。手術は今まで動物に対してのみ実施されてきた。そのため、チャーリイが人間として初めての被験者となった。チャーリイは手術後、同様の手術を受けたねずみのアルジャーノンと競いながら、知能を高めていく。 手術は身体的な害を及ぼさなかったが、精神的な害を及ぼした。具体的には、知能レベルが急上昇した「私」は、「チャーリイ」と別人格になった。「チャーリイ」は特に、女性と関わる際に「私」の邪魔をしてくるようだ。 ある日、自分…
ネトフリのドキュメンタリーでの視聴。 知ってますよ。 ビリー・ミリガン。 私はダニエル・キイスという作家が好きで そこから彼が書いたノンフィクションもの 「24人のビリー・ミリガン」でミリガンを知りました。 本はたぶん、部屋の奥のどこかにまだあるはず。 登場人物(人格)が多いため いちいちページを戻しながら 誰が誰でどういう性格だっけ? と何度も読み直してた記憶があります。 ダニエルさんは「アルジャーノンに花束を」を書いた人。 2014年に亡くなってしまいましたが、 ビリーミリガンも2014年没でした。 少し前にディカプリオがミリガン役で 映画になるっていうニュースがあったのですが 話が消えて…
今週のお題「SFといえば」 こんにちは、お元気ですか。 SFきました。好きなジャンルはなんですかと言われればSFが一番に来るでしょう。SFと言えば早川書房。SFと言えば攻殻機動隊。 早川書房については海外の作家さんばかり読んできまして、国内の作家さんはうーんと、のっけから早川書房ではなくなってしまいますが、筒井康隆さんの『旅のラゴス』、柞刈湯葉さんの『横浜駅SF』が面白かったです。早川書房の海外の作家さんだとケン・リュウの『紙の動物園』、チャールズ・ユウの『SF的な宇宙で安全に暮らすっていうこと』、ダニエル・キイスの『アルジャーノンに花束を』、レイ・ブラッドベリ『華氏451度』、フィリップ・K…
" data-en-clipboard="true"> " data-en-clipboard="true"> " data-en-clipboard="true">自分が医学部保健学科という学科に行ったのは、理学部数学科にゆけなかったからである。 " data-en-clipboard="true"> " data-en-clipboard="true">もともと何もやりたいことがなく、「こういう仕事に就きたい」という思いもなかった。親指と人差し指で作った四角形のなかで、日々やることをこなして生きるだけ。籠の中で、若く丈夫な肉体と、赤黒いエネルギーや欲望の松明を持て余しながら、ひたすら小田急…
今週のお題「SFといえば」 アホなので、 高校生の途中ぐらいまで、SFのことをSpace Fantasyの略だと思っていた。 宇宙に戦艦とかが進出して宇宙空間で戦争したり、よその星に旅行に行ったりするイメージだ。「でも、宇宙に行かない『SF』もあるのに、同じSFってくくりで呼ばれてるのは不思議だな~」とか思っていた。 いま思い出しても、特に恥ずかしいとか思わない(無知だとは思う)。 何を言いたいかというと、要するに、そのぐらいには思い入れがないということだ。 思い入れがないので、こういうことを言う資格はないかもしれないが、どんなScienceでFictionを描こうと、ターゲットは人間に置かれ…
今週のお題「SFといえば」 SFと言えば思い出すのは下記の2作品ですね。 藤子・F・不二雄の少年SF短編集 こんなタイトルだったかな…。てんとう虫コミックスで3冊くらい出てたやつ。いとこに借りて読んだ気がする。SFという単語はこれで知ったと思う。 それぞれ表題作が『ひとりぼっちの宇宙戦争』『ポストの中の明日』『宇宙船製造法』だったはず。『宇宙船製造法』以外は結局親に買ってもらったんじゃないかなあ、何度も何度も読んだ記憶があるから。もう一度読み直せば各作品の内容やタイトルは思い出せると思うのですが、今思い出せるのは『おれ、夕子』と『恋人製造法』の2作かな。ラストが切ない系が昔から好きよね。『おれ…
ふわりと軽く 飄々と こんにちは風◯りです☺️皆さまいかがお過ごしでしょうか? 今日は古い本の紹介を📖ちよっと不思議な🤔でも現実の物語♪ノンフィクション小説✨ 『24人のビリー・ミリガン』 24人のビリー・ミリガン(上)新版 (ハヤカワ文庫NF ハヤカワ・ノンフィクション文庫) [ ダニエル・キイス ]価格:1100円(税込、送料無料) (2022/7/24時点) 楽天で購入 ドキュメンタリー番組で取り上げられたり、映画化の話があったり…結局映画化はされなかったのかな? 『24人のビリー・ミリガン』が話題になったあたりから、やたら『多重人格』をテーマにしたドラマや映画が出てくるようになったよう…
このブログを始めた初期に梶尾さんの本は集中的に読んで読書記録を書いていますが、この本は抜けていたようです。 表題作の「もう一人のチャーリィ・ゴードン」、「チャーリィ・ゴードン」とは言うまでもなくダニエル・キイスが1959年に発表した「アルジャーノンに花束を」の登場人物であり、その設定をそのまま借りて書かれたものですが、梶尾さんらしい雰囲気を十分に持たせたものとなっています。 「清太郎出初式」という作品もそのシチュエーションはオーソン・ウェルズの「宇宙戦争」をそのまま使いながら、著者在住の熊本市に舞台を移しそこに住む人間も完全に明治の熊本に沿ったものとし、巧みに作り上げたものとなっています。 最…
複数の週刊誌が“逮捕された栩内香澄美さんに最近熱を上げていたのは小野寺防衛相”と実名。これは看過できない話。なぜなら、パソナグループのベネフィットワンが、防衛省の福利厚生を一手に引き受けているからだ。隊員を含む約26万人の個人個報をパソナが保有している。モロに利権に絡む企業から防衛大臣が接待を受けていいのか。僕としては自衛隊員の個人情報を、うさん臭いパソナに渡して欲しくない。自衛隊関係者の方から、「以前はベネフィットワンだったけど、使い勝手が悪いため、JTBベネフィットに変わった」と連絡を頂きました。名前はそっくりだけど、あくまでもJTBの会社ということで、これについてもう少し経緯を調べます。…
こんにちは、久々の対面試験の到来に戦々恐々としているsheep2015です。今回は「sheep2015と海外SFとの遭遇」についてです。 sheep2015が2022年の4月までに読んだ著名な海外SFについて、読んだ順に「どのようにその作品と出会ったのか」を語ります。最近の若者と往年の名作との出会いの一例をお伝えできれば幸い。
今回は、ダニエル・キイス著者の「アルジャーノンに花束を」。 すごく有名な作品です。 私がこの作品を知ったのは、氷室京介氏の「Dear algernon」です。 アルジャーノンとは、この小説の中に出てくるネズミのことです。 氷室京介氏のアルバム、「Flowers for Algernon(アルジャーノンに花束を)」は、まさに、この小説そのままがタイトルになっています。 私は、この小説をかなり前に読みました。 学生時代だったのか。 うーん、社会人になったばかりだったのか。 もう一度手に取ったのは、結構最近で1年ぐらい前だったかな。 子供のために本を図書館で選んでいて、この本を久しぶりに見かけたから…
今回は、アメリカの作家ダニエル・キイスのSF小説『アルジャーノンに花束を』で読みましたので、その感想を記します。 (私は原書(英語版)で読みました。その点、ご了承ください。) SF(Science Fiction)小説と聞くと、未来や宇宙を取り上げた小説である様に感じるかも知れませんが、本書の主題はそこではありません。Science(科学)の部分は、医学であり、臨床試験の脳外科手術にスポットが当てられています。 知的障害者である主人公のチャーリーは、臨床試験としてこの脳外科手術を受けました。これはもちろん脳機能の向上を目的としました。これによって、チャーリーの人生はどの様に変化し、その移り変わ…
好きな本がある ダニエル・キイス著の「アルジャーノンに花束を」だ いろいろ好きな面はあるが、この本から得たもので1番好きな示唆がある 「楽に手に入れたもの、短期間で手に入れたものは、簡単に離れていってしまう」 すごく大袈裟かも知れないが、生きている中で頭の片隅にずっとボヤついている示唆でもある なにをするにしても、楽してはいけない、短期間で手に入れたものは離れる、と考えてしまう それを実感したのは、同期の就活の手助けをしている時だ 幸か不幸か就活が早く終わり、友人のお助けをする機会があった 具体的には、ケース面接の壁打ちをすると言うものだった 最後にケース面接をしたのは2月の中旬 そこから時は…
先日学生時代の友人と会う機会を設けた。40年来の友人になる。久しい再会は懐かしい街の訪問だった。 様々な昔話や今、自分たちの年齢が抱える課題などで話題は尽きない。楽しいときは一瞬だ。友は運転免許を持っていないが、老境に入った親の事を考え、その取得を視野に入れているようだった。・・でも、運転免許は本当に必要なのだろうか。こんな話題が出た。 「そういえばさ、自分たちが子供の頃の「未来の街の図」てさ、車は空に浮かんだチューブを走っていたね。もちろん運転手はいなくて、渋滞の無い中を自動運転だったね。でもまだ来ないね、そんな時…」。 確かに、それが手塚治虫なのか、星新一なのか、ダニエル・キイスなのか、は…
★★★★☆ あらすじ もう一つの人格と一つの体を共有しながら問題なく過ごしていた男は、あることがきっかけとなり、歯車が狂い出す。 感想 多重人格の男の話で、最初に設定をすべて説明してしまうのではなく、途中まではそれを曖昧にしたまま物語が進んでいく。なんとなく二つの人格があるようだという事は分かるのだが、具体的にはどうなっているのかはよく分からず、おかげで色々考えながら注意深く見ることになる。この観客の興味を惹きつけ続ける構成は見事だ。 主人公はもう一つの人格であるジョンと一つの体を12時間ずつ交代で使っている。主人公は朝7時から夜7時まで、ジョンはその残りの時間という割り当てだ。映画の中でも触…
こんにちはしろはです。今回は『こちらあみ子』(今村夏子/著)を紹介します。※本文にはネタバレを含む場合がありますので、ご注意ください。 こちらあみ子 (ちくま文庫) 作者:今村夏子 筑摩書房 Amazon あらすじ 人物紹介 感想 ネタバレありのコメント タイトル名 あみ子に出会ったらどうすればいいのか あらすじ あみ子は、少し風変わりな女の子。優しい父、一緒に登下校をしてくれる兄、書道教室の先生でお腹には赤ちゃんがいる母、憧れの同級生のり君。純粋なあみ子の行動が、周囲の人々を否応なしに変えていく過程を少女の無垢な視線で鮮やかに描き、独自の世界を示した。(本書より引用。) 人物紹介 あみ子:田…