サスペンスの巨匠、アルフレッド・ヒッチコック。彼がイギリスからアメリカへ渡り、最初に手掛けた映画『レベッカ』(1940)は、私たちが知る「ヒッチコック・タッチ」とは一味違う、重厚なゴシック・ロマンの香りを纏っている。 ダフネ・デュ・モーリアの傑作小説を原作に、名もなき後妻が直面する、目に見えない前妻の影。 今回は、当時の批評家たちの言葉を借りながら、本作が映画史に刻んだ「不在の恐怖」とその演出の妙を紐解いてみたい(※後半にはネタバレを含みます)。 目次 映画『レベッカ』作品基本情報 映画『レベッカ』あらすじ 映画『レベッカ』感想と評価:永遠の不在、変奏されるヒッチコック・タッチ 映画『レベッカ…