鬼の原点 古くから桃太郎の敵役、つい最近では「鬼滅の刃」など、日本人にとってはある意味で身近な存在である鬼。しかしそのイメージは時代と共に変化してきたものであって、一筋縄で語れるものではないらしい。 元々鬼とされる存在は中国から来たと考えられるが、中国で描かれる鬼とは日本の鬼のイメージと似ても似つかないという。中国の物語に登場する鬼の多くは、この世に未練を残して死んだ女性が鬼となったもので、絶世の美女が若い男の精気を奪うというパターンが多いという。どちらか言えば日本の幽霊のイメージに近いものだという。 // 神と分離していなかった鬼 そもそも古代においては鬼という概念はハッキリしていなかった。…