アメリカのテレビドラマ。2000年〜2002年(全2シーズン)。
「タイタニック」のジェームズ・キャメロンが放つ、ジェシカ・アルバ主演の大ヒット長編SFTVドラマシリーズ。遺伝子操作によって生まれた超能力少女の活躍を描く。
西暦2009年、政府のDNA研究所で生まれ、戦闘マシーンとして特殊軍事教練を受けて育ったジェネティック(遺伝子操作人間)のMAXは、9歳のときに仲間たちとともに研究所を脱走した。そして10年後、彼女は昼間はメッセンジャー、夜は泥棒稼業をこなしながら、かつての自分の仲間を探し続けている。そんな彼女を追う者、助ける者、さまざまな人物が入り乱れながら、スーパー・ヒロインの活躍を描くSF・TVシリーズのパイロット版(第1話)を収録。
ジェームズ・キャメロン監督、構想15年に及んだ末の製作作品で「映画という枠では、このドラマはもはや語り切れない」という決意でのTVシリーズ化とか。アメリカ1930年代大恐慌時代を思わせる美術設定の中、女型007のように立ち回るMAXは、まさにキャメロン映画がずっと描き続けてきた闘うヒロイン像の延長、いや集大成ともいえるかもしれない。演じるジェシカ・アルバは子役からキャリアをスタートさせ、最近では『25年目のキス』出演などで知られる若手女優。本作に関しては、1000人以上の候補者の中から彼女が抜擢された。(的田也寸志)