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チクングニヤ熱

(サイエンス)
ちくんぐにやねつ

チクングニヤウイルスにより発症する伝染病。チクングニア熱、Chikungunya fever、CHIKV。

概要

チクングニヤウイルスはトガウイルス科アルファウイルス属に分類されるRNAウイルスで、ネッタイシマカ、ヒトスジシマカなどの蚊によって媒介される。チクングニヤとは、アフリカの現地語で「かがんで歩く」という意味の言葉。

流行・症状

チクングニヤウイルスは1953年にタンザニアで初めて分離され、以来アフリカやアジアでその流行が報告されている。その主たる媒介蚊はヤブカ属の蚊で、主としてネッタイシマカやヒトスジシマカである。ウイルスは直径70nmのエンベロープを有する球状粒子である。
発熱・関節炎・発疹の3主徴が特徴であり、時に出血傾向を呈するため、鑑別疾患としてデング熱あげられる。この感染症は、わが国では現在のところ感染症法あるいは検疫法において定められていない感染症であるが、ヨーロッパ・インド・東南アジア諸国では警戒されているウイルス感染症である。おなじく蚊によって媒介されるデング熱やウエストナイル熱と症状が類似している。

近年のニュース

  • 2007年1月24日に、厚生労働省がスリランカから帰国した日本人女性が国内で初めて感染が確認されたことを発表。
  • 2013年12月、カリブ海周辺で初めて確認。ドミニカ共和国周辺で150から200の感染例が見つかっている*1
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