下総国が成立した頃の葛飾郡は、今の埼玉県、東京都、茨城県、千葉県にまたがっていた。その後、いろいろ変遷を経て、明治には、埼玉県北葛飾郡、東京都南葛飾郡、茨城県西葛飾郡、茨城県中葛飾郡、千葉県東葛飾郡となった。現在、郡名として残っているのは、埼玉県北葛飾郡だけである。そのほかは、町村の市昇格や市町村合併により消滅した。 郡名としてはなくなったが、地域名としてはまだ残っており、いろいろな施設名や組織名に使われている。 東葛飾は、西側を江戸川を境にして埼玉県、東京都と接している。北側は、利根川を境に茨城県と接している。 JR常磐線が、東京都の上野駅から、松戸市、柏市、我孫子市を通り茨城県に伸びている…