旅する自転車「ランドナー」。ある時は前輪を外して車のリアペースに収め、ある時はフロントフォークごと外して輪行袋に入れそのまま鉄道に載せる。こうして我がランドナーは様々なところへ出かけてきた。「旅する自転車」なのだから仕方がない。しかしそのたびに小さな傷がフレームに着く。鉄のフロントフォークをフレームに重ね合わせるのだからなかなか避けようもないのだった。「傷も旅する自転車の、勲章だよ!」とうそぶいても、綺麗だった自転車がだんだん傷ついていくのはいささか寂しい。 もちろん輪行袋に入れる際は鉄どうしがこすれあわないように、ボロ布や新聞紙を間に挟んだりもする。しかし、簡単に外れたりして、蓋を開ければそ…